2023.05.15

Z世代のサブスク利用経験者は71.2% KINTOが消費に対する意識調査

KINTOはこのほど、2023年4月に全国のZ・Y・X世代を対象に実施した、各世代の「消費」に対する意識の比較調査の結果を公開した。Z世代のサブスク利用経験者は71.2%で Y世代より10ポイント、X世代より25ポイント高いことなどがわかった。

車のサブスクリプションサービスを提供するKINTOは、4月12日~4月16日、全国のZ世代(18~25歳)、Y世代(26~40歳)、X世代(41~55歳)それぞれ330名(合計990名)を対象に「Z・Y・X世代の『消費』に対する意識の比較調査」を行った。

現在、サブスプリクションサービスを利用しているかをたずねた問いでは、Z世代は「利用している」が59.1%、「現在は利用していないが、過去に利用したことがある」が12.1%、Y世代は「利用している」が47.6%、「現在は利用していないが、過去に利用したことがある」が10.9%、X世代は「利用している」が37.5%、「現在は利用していないが、過去に利用したことがある」が9.4%だった。



Z世代は71.2%がサブスク利用経験あり、Y世代より10ポイント以上、X世代より約25ポイント高い結果となった。サブスクリプションサービスの拡大により、特に若い世代でモノは「所有」から「利用」する時代へ移行しつつあることがうかがえるとしている。

現在サブスクを利用していると答えた人に、どのようなサブスプリクションサービスを利用しているかをたずねた(複数回答)ところ、各世代ともトップ3は変わらず「動画配信」「音楽配信」「電子書籍」の順だった。もっとも回答の多かった「動画配信」は、各世代とも75%以上の回答を得た。また、「車のサブスク」は、Z世代の5.1%、Y世代の4.5%が利用している実態がわかった。



「普段チェックしている情報源として、当てはまるものを教えてください」の質問では、Z世代の上位は「テレビ」(54.5%)、「Twitter」(48.8%)、「YouTube」(48.5%)だった。Y世代は、「テレビ」(62.1%)、「YouTube」(51.8%)、「ニュースサイト・ニュースアプリ」「Twitter」(ともに40.0%)。X世代は「テレビ」(72.7%)、「ニュースサイト・ニュースアプリ」(57.9%)、「WEBメディア」(53.3%)という結果となった。

各世代とも「テレビ」が情報源という回答が最多となった。Z・Y世代はSNSメディアの回答率も高く、新聞は大きく下回る結果ととなった。一方、X世代は反対に、SNSの回答率が他の年代より低く、新聞をチェックしているとの回答がZ・Y世代より10ポイント以上高いことがわかった。



前の問いで普段チェックしている情報源があった人に、「普段チェックしている情報源の中で、もっとも信頼している情報源」をたずねたところ、各世代とも「テレビ」の回答が最多でZ世代は23.2%、Y世代は20.9%、X世代は25.4%だった。続く2位は、Z世代は「Instagram」(12.3%)、Y世代は「ニュースサイト・ニュースアプリ」(10.8%)、X世代も「ニュースサイト・ニュースアプリ」(13.8%)だった。Z世代においては、普段チェックしているSNSの中でも「Instagram」に信頼をおく傾向があり、他世代より突出していることが印象的だとしている。



どのくらいの頻度でECサイトで買い物をするかをたずねた問いでは、各世代のボリュームゾーンは、Z世代は「月に2.3回程度」が17.0%、「月に1回程度」が15.8%だった。Y世代は「月に2.3回程度」が20.6%、「月に1回未満」が19.4%、X世代は「月に2.3回程度」29.7%、「月に1回未満」が23.0%となった。ECサイトは全世代に普及しているものの利用頻度には世代間で差があり、さらに同世代の中でもばらつきが見られる結果となった。



前の問いでECサイトを利用していると回答した人に、ECで買い物をする際に重視していることをたずねたところ、各世代ともにトップは「価格が安いこと」で、Z世代は51.0%、Y世代は62.3%、X世代は65.9%の回答を得た。続く2位は、Z世代は「コスパが良いこと」(46.3%)、Y世代は「送料が無料であること」(54.1%)、X世代も「送料が無料であること」(53.6%)だった。他世代と比べZ世代は、「クーポンや特典・ポイント」よりも、「配送が早いこと」を重視する傾向にあるといえるとしている。



「お金をかけたいと思う項目について、全て教えてください」の問いでは、Z世代は「ファッション」(46.4%)、「趣味」(34.2%)、「旅行・レジャー」(29.1%)、Y世代は「趣味」(36.4%)、「旅行・レジャー」(33.0%)、「食品・飲料」(32.7%)、X世代は「趣味」(40.3%)、「旅行・レジャー」(34.8%)、「食品・飲料」(33.6%)がそれぞれ上位3件となった。Z世代は「ファッション」が約半数となった一方で、X・Y世代は「趣味」が約4割で最多だった。



食品や日用品を購入する際、SDGsへの取り組みやストーリー性のあるブランドの商品を優先して購入したいという想いがあるかをたずねたところ、Z世代は「かなりある」が13.6%、「ややある」が30.3%だったのに対し、Y世代は「かなりある」が7.9%、「ややある」が26.1%、X世代は「かなりある」が3.3%、「ややある」が27.3%だった。X・Y世代は価格や送料など、価格コンシャスな一面がある一方で、Z世代は「価格」だけではなく、「SDGsへの取り組みやストーリー性」を重視するという声も多く、大量生産・大量消費の時代から移り変わる中、商品に込められた想いなどにも関心が集まっているとした。



車の持ち方として「所有」することにこだわりを持っているかをたずねた問いでは、Z世代は「非常にこだわりを持っている」が13.0%、「ややこだわりを持っている」が28.5%、Y世代は「非常にこだわりを持っている」が10.3%、「ややこだわりを持っている」が22.7%、X世代は「非常にこだわりを持っている」が12.7%、「ややこだわりを持っている」が34.5%だった。X世代は約半数が「こだわりを持っている」のに対し、Y世代は約3割、Z世代は約4割という結果となった。X世代は車の所有にこだわりを見せる一方、ライフステージが変化しやすいY世代は、所有にこだわらずその時々に合った車の持ち方を選択していると推察されるとしている。



「あなたにとって、クルマはどのような存在ですか」の問いでは、世代の最多回答は、Z世代が「単なる移動手段」(21.2%)、Y世代が「日常生活の充実に欠かせないもの」(26.7%)、X世代も「日常生活の充実に欠かせないもの」(31.2%)となった。ただしZ世代においては、「長く楽しめる趣味」「憧れ」といった回答が他世代と比較して高くなっており、Z世代にとってクルマの存在は多様化していることがうかがえることから、一概に”若者の車離れ”とはいえないのかもしれないと推察している。



自分名義の自動車を所有しているかをたずねたところ、Z世代は「現在所有している」が28.5%、「過去所有したことがある」が9.7%、Y世代は「現在所有している」が40.6%、「過去所有したことがある」が11.2%、X世代は「現在所有している」が59.4%、「過去所有したことがある」が12.1%という回答となった。若い世代になるにつれ、自分名義の自動車の所有率が低い結果となった。



前の問いで、「1度も所有したことがない」「わからない/答えられない」以外を回答した人に、新しく自動車を所有するとしたら、どのような方法を検討するかをたずねたところ、Z世代は「中古車販売店舗」が45.8%、「新車販売店舗(ディーラー)」が44.6%、Y世代は「新車販売店舗(ディーラー)」が59.5%、「中古車販売店舗」が42.1%、X世代は「新車販売店舗(ディーラー)」が68.2%、「中古車販売店舗」が39.6%という結果となった。



Z世代は、オンラインサイトで情報収集から購入・契約まで検討すると答えた割合がほとんど変わらず、高額商材である車においてもオンラインでの買い物に抵抗が少ないといえるかもしれないとしている。また、個人間オークションサイトの検討意向も他世代より高いことがわかった。




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