冷凍パンのサブスクリプション（サブスク）サービス「パンスク」を運営するパンフォーユーは5月10日、東京・港区のカフェ「BESIDE SEASIDE（ビサイド・シーサイド）」にて、期間限定のコラボレーション（コラボ）カフェを開店すると発表した。6月11日まで運営する。販路をオフラインにまで拡大し、新規顧客の獲得を狙う。
同社が提供する「パンスク」は毎月、全国で有名なパン販売店のパンを届けるサブスクサービスだ。「パンスク」の提携パン販売店数は、2023年3月時点で90店舗を超え、ユーザーの会員登録数は3万5000人を超えた。コロナ禍の在宅時間の増加を後押しに、着実に事業成長を図ってきた。
▲パンのサブスク「パンスク」今回、期間限定のコラボカフェを開店する理由について、「年々、インターネット広告一辺倒で顧客を獲得するのが難しくなってきており、インターネット広告以外での顧客を獲得する方法を模索していた。コロナが落ち着いてきたこともあり、対面で『パンスク』ならではの”こだわった”パンを提供して、多くの人に『パンスク』を知ってもらいたかった」（矢野健太社長）と説明する。
▲矢野健太社長コラボカフェでは、2種類のデザートメニューを提供する。マスカルポーネや塩キャラメルアイスクリームを載せた「ダッチベーグルフレンチトースト」と、「パンスク」で人気の3種類のクロワッサンを食べ比べできる「クロワッサン食べ比べプレート 3種のクリーム」を用意した。「フレンチトーストやクロワッサンも甘味のあるクリームを用意し、デザートとして提供することで、カフェに来店した人に『このメニュー気になるな』と興味を持ってもらいやすくなるはずだ」（同）と話す。
▲ダッチベーグルフレンチトースト提供時には、料理とともに、どこのパン販売店のパンを使用しているのかや、「パンスク」のサービスが分かるQRコード付きのメッセージカードを手渡しする。料理を食べて味に感動した人が、どこでパンを買えるのかを知りたい場合に、オンライン上の「パンスク」サイトに移行して、新規顧客の獲得につなげたい計画だ。
▲「クロワッサン食べ比べプレート 3種のクリーム」今後も企業とのコラボを検討しているという。「現状このコラボをやるとは言えないが、今回のようにカフェとのコラボだったり、はたまた違う企業のコラボだったり、コラボを積極的に行って、『パンスク』の認知向上につなげていきたい」（同）と展望を話す。
