花王グループのカネボウ化粧品は、展開するグローバルメークアップブランド「KATE（ケイト）」について2023年1月27日、没入体験型ECストア「KATE ZONE（ケイトゾーン）」をオープンした。パーソナライズされたオリジナルメークメソッドの提案を行うコンテンツが人気だという。「なりたい、やってみたいメーク画像」をアップロードすると、理想に近づくためのメークアイテムの提案を行うコンテンツもあるとしている。「『似合う』と『なりたい』を叶え、新しい自分に出会える体験」を提供しているという。（インタビュー記事12面）
「KATE ZONE」は、メーク体験をバーチャル空間上で楽しむことができる体験型のECだという。コンセプトは「秘密基地」。「LAB（ラボ）」「LIBRARY（ライブラリー）」「TUNNEL（トンネル）」「STUDIO（スタジオ）」「MUSEUM（ミュージアム）」の五つのゾーンを用意している。
コンテンツの中では、「『KATE SCAN（ケイトスキャン）』『FACE HACK（フェイスハック）』が好評だ。まずはお客さまに、自分のことをより知っていただけるようにと、『KATE ZONE』内でサイト訪問者が最初に訪れる『LAB』ゾーンに、同コンテンツを設置している」（花王・化粧品事業部門・マステージビジネスグループ・KATE PR担当・若井麻衣氏）と言う。
「KATE SCAN」では、AIによるパーツ比率の分析と独自ロジックにより診断を行い、顔タイプごとにオリジナルのメークメソッドを提案するという。
「FACE HACK」では、理想のメーク画像をアップロードすると、パーツごとに分析を行い、そのメークに近づくためのKATEのアイテムの情報を提供するとしている。
▲KATE ZONE108色の「ザ アイカラー」の中から4色を選び、オリジナルのアイシャドウパレットを作る「無限の欲パレットメーカー」も人気となっている。
アイテムの使い方やメークのコツを検索できる機能「TIPS SEARCH（ティップスサーチ）」や、著名インフルエンサーがライブコマースを行う「KATE LIVE（ケイトライブ）」、リアルタイムで更新されるKATEアイテムの口コミを確認できる「USER,S REVIEW（ユーザーズレビュー）」など、さまざまな機能を用意している。
「KATE」では、1997年の誕生以来、「NO MORE RULES（ノーモアルールズ）」というブランドステートメントを大切にしているという。「KATE」において、「『ルールに縛られず自分の個性を解放しよう』と、既成概念にとらわれない斬新なメイクの提唱を行ってきた」（KATE担当・安田亜実氏）としている。
「『KATE』グループでは2022年、『生き方や美の価値観が多様化する現在において、同調圧力や固定観念に縛られている人が多いのではないか』と考え、『NO MORE RULES』を改めて打ち出していくことにした。お客さまと一緒に、自己表現ができるきっかけを作っていきたい」（同）と話す。
「『KATE ZONE』では、『KATE』らしいメーク欲を刺激するような取り組みを大切にしている。お客さまが思ってもいなかった商品に出会え、ワクワクするような購買体験を楽しめるように意識した」（若井氏）としている。
