2023.04.22

最も多く利用するジャンルは「食品」 NTTレゾナントがECと実店舗の関係性に迫る独自調査レポート公開

NTTレゾナントはこのほど、AI型ECサイト内検索ソリューション「goo Search Solution(グーサーチソリューション)」において、独自調査を実施し、その結果の第1弾として、ECサイトと実店舗の関係に関する調査レポートを公開した。ECユーザーの8割が「購入目的がなくてもECサイトを見ている」ことなどがわかった。

NTTレゾナントの提供する「goo Search Solution」は、AIがユーザーの行動ログから自己学習し、検索結果の最適化を行うAI型ECサイト内検索ソリューション。

2020年から続いたコロナ禍は、行動制限の緩和が発表されるなど収束の兆しを見せている。実際に、経済産業省の「商業動態統計」によると、2022年はスーパーやドラッグストア、百貨店などの実店舗で前年よりも販売額が上回っており、実店舗の利用が回復傾向にあるようだとし、「goo Search Solution」は、ECサイトと実店舗の利用動向と関連性を明らかにするため、「ECサイトを1カ月以内に利用した人」を対象に独自の調査を実施した。

実施期間は、2023年2月3日~2月4日。1カ月以内にECサイトを利用した15~69歳の男女を対象に実施し、有効回答者数は1035名。

ECを日常利用するユーザーに買い物の際、ECサイトではなく実店舗をメインで利用するジャンルをたずねたところ、「食品」が最多の57.3%、次点で「衣類」が38.9%だった。3位以降のジャンルは3割以下にとどまり、実店舗で購入される商品と、そうでない商品は二極化していると言えるとした。



実店舗で購入する理由をたずねた問いでは、「実物が見られるから」が最多で、59.2%と過半数に達した。2位には、即時性を重視する「リアルタイムで手に入る」(40.9%)。3位には。価格を考慮する「送料がかからないから」(38.4%)が続いているものの、「実店舗でじっくり吟味したい」というニーズが顕著に表れる結果となった。



アプリのクーポン利用に関する問いでは、71.1%が実店舗でのアプリクーポン利用経験ありという結果になった。使用したクーポンの種類については「値引き」クーポンが60.8%でもっとも多く、2位の「試供品プレゼント」(16.9%)以下を大きく引き離した。このことからクーポンは、実店舗の利用動機になる可能性が高いと言えそうだとしている。



購入目的がなくてもECサイトを訪れるかをたずねた問いでは、87.9%が購入目的がなくてもECサイトを訪問することがわかった。訪問の理由は、「購入検討のため」が47%と圧倒的に多くの回答を得た。一方で、「店舗訪問前の情報収集(価格等)」(8.4%)や「店舗在庫を見るため」(4.1%)など、実店舗への訪問意欲が高いと思われる利用動向もうかがえたとしている。



NTTレゾナントは、今回の調査により「実店舗へ行く前に、価格や店舗在庫の情報収集の手段としてECサイトを利用する」ことがわかったとし、ECサイトは実店舗で商品を買う人にとっても、最初に接する情報源となる可能性があるとの見解を示した

こうしたECサイトユーザーが欲しい商品と出会うきっかけを作るため、検索の精度を高めることは重要であるとし、「goo Search Solution」では、「検索」に関わるさまざまなニーズ、EC業界をとりまく変化をとらえ、これらに対応する機能の開発・精度向上に努めていくとした。

同調査レポートは、「goo Search Solution」のWebサイトでダウンロードが可能だ。





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