「3COINS」などを展開するパルはこのほど、ファッション3DCGの制作を手がけるFMBと、ビジュアルコミュニケーションアプリ「Snapchat（スナップチャット）」を運営するSnap Inc.との3社で、「Snapchat」を活用したバーチャル試着体験を実現し、自社サイトでの提供を開始した。購入前の不安を取りの時期、ECの課題解決を図る。
3COINSやCIAOPANIC、mysticなど約50のブランドを展開するパルは、パルグループの雑貨・アパレル製品を販売するECサイト「PAL CLOSET（パルクローゼット）」において、ビジュアルコミュニケーションアプリ「Snapchat」を活用した「バーチャル試着体験」ページの提供を開始した。
今回のバーチャル試着体験は、ファッション3DCGの制作を手がけるFMBと、「Snapchat（スナップチャット）」を運営するSnap Inc.とともに実現したもの。
「バーチャル試着体験」ページには全24アイテムが設置されており、利用者はスマホ上でそれぞれのスナップコードをタップし、スマホのカメラを自身に向けることで、実際に試着したイメージに近い形でのバーチャル試着を体験できる。
複数あるカラー展開にも対応し、簡単な操作でその場で自分に似合うカラーを見つけることもできる。これにより、ECサイトにおける課題の1つである、着用イメージの問題を解消する。
バーチャル試着体験の実現にあたり、FMB社は、「FMBはファッション3DCGの制作および、アパレル企業様に多様な活用方法をご提案しており、ファッション3DCGを『つくる』だけでなく、その後のデータ活用まで一貫してサポートしております。今回のバーチャル試着は、実際の洋服のパターンデータを元に制作した3DCGをアプリ内に表示できる形に変換して作成しております。3DCGデータですので、360度どこからでもアイテムの雰囲気をご確認いただけます。普段は着用しない雰囲気やテイストのブランドをお家で気軽に試着できるという新たな体験価値の提供を行います」とコメントした。
Snap社は、「AR技術のおかげで、今まで店頭に足を運んでしか身につけられなかった服が、場所を選ばず直ぐに試着できることはお買い物の体験に革新を持たらすと感じております。『Snapchat』の利用を通してより多くの人が自分に似合うお気に入りのアイテムを見つけることができることを願っております」と述べた。
パルは、今回の取り組みを通じて得られる結果を検証し、今後のECサイトでの買い物体験の向上に繋げていくとしている。
