2020.05.27

フィード、ネット受注比率が増加 EC強化で追求した“検索の質”

EC事業部グループリーダー 金子美絵氏(写真左)とEC事業部 村井夕希子氏


歯科医院やクリニック、介護施設、動物病院などに向けたBtoB通販事業を展開するフィードは、2016年ごろからECサイトを強化したことにより、ネット受注比率が数年で約2倍に拡大した。もともと、カタログやチラシでの商品紹介がメインであり、注文方法は電話やFAXが大半を占めていた。24時間注文できる顧客企業の利便性や、事業運営を効率化できることからECを強化しており、2017年7月にはECサイトを刷新、スマホ専用サイトも開設した。同7月にはスマホアプリもリリースしている。ECを強化する中で追求したテーマの1つが”検索の質”だった。


ユーザーの利便性考え、EC推進


――フィードの展開している通販事業について教えてください。

金子:主に医院や介護施設向けの通販事業を展開しています。歯科業界向け通販「FEEDデンタル」や医療・介護業界向け通販「FEEDメディカルケア」、動物病院向け通販「FEED VET」、医療従事者向け通販「bi:ners(ヴィーナス) by FEED」を運営しており、基本的にはBtoB通販ですが、「ヴィーナス」はBtoC通販です。メインの事業は歯科業界向け通販「FEEDデンタル」になります。


歯科業界向け通販サイト「FEEDデンタルネットストア」(画像クリックでサイトに遷移)

――もともとカタログ通販がメインだと思いますが、ECサイトを強化する理由は。

金子:3〜4年前からECに力を入れています。社内のコストを抑えて、業務を効率化するという狙いもありますが、ECサイトであれば電話注文に対応していない時間帯でも好きなときに注文できます。カタログでは確認できない在庫情報も確認できますし、ユーザーの利便性は高いと考えています。歯科医院を個人で経営している方や歯科医師がスマホで手軽に発注したいというニーズも高まっていました。

もちろんカタログで商品を確認したいお客さま、電話やFAXで注文したいお客さまもいらっしゃいます。ただ、ネットの利便性をお伝えしたら、ECサイトを好んで使っていただけるお客さまも多いと考えています。ECの利便性やスマホアプリの利用法をお伝えしたり、ネット注文するとお得なクーポンを利用できることを案内したりすることで、ネットの利用を促す取り組みを行っています。

――ネット受注比率は高まっていますか。

村井: 2017年7月にECサイトをリニューアルしてからネット受注比率が徐々に伸びていきました。また、リニューアルの際にスマホ専用サイトの開設し、同月末にスマホアプリをリリースしたことによりスマホ経由の注文も増えています。


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