2023.02.07

【有識者に聞く!2023年のEC市場展望<健康食品・化粧品>】天真堂 植田文教取締役CTO「予防の分野を一層充実させていくことが重要に」


薬用化粧品・健康食品のOEMを軸にEC・通販に特化した総合支援事業を展開する天真堂の取締役CTOに2022年11月、植田文教氏が就任した。植田氏は、長寿国日本において「予防」の重要性がさらに高まるとみている。健康食品や化粧品で解決するべき課題の裾野がますます広がっていくと話す。


世界トップレベルの長寿国日本においては、元気で美しく生きながらえることの重要性がさらに認識されるようになるだろう。「予防」の分野を一層充実させていくことが我々を含めてタスクになると考えている。

診断の技術は高まっており、以前は気付けなかった「健康のアラート数値」にも気付けるようになっている。事業者は、そこに対応する機能性を表示した機能性表示食品を提供できるようにもなっている。健康食品市場において、機能性表示食品のシェアはますます高まっていくだろう。「生活習慣病」といった幅の広いものに予防的に対応するのは、やはり食品・サプリの役割だろう。

コロナ禍で世の中が変わり、「予防」の重要性はさらに高まった。「免疫」の機能性表示食品も生まれている。予防は個人だけでなく社会の「課題解決」にもなりうる。健康食品や化粧品で解決すべき課題の幅はますます広がっている。

例えば当社では、「ファジオ」という素材の研究を行っているが、大学と研究を進めているテーマは「妊活」だ。従来の「膝の痛みにグルコサミン」といったステレオタイプとは違う広がりが生まれている。

「美白」「抗シワ」を含め、「予防=課題解決」の幅を従来よりも広く捉えていく必要がある。「年をとっても健やかに」というニーズを、「予防」においてサポートしようという流れになってきている。

化粧品の分野でも同様だ。最近では、「60歳でも肌がきれい」という人が出てきている。

当社としても、そうした消費者の課題を解決できる、斬新な提案を行っていきたいと考えている。





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