2023.01.21

麻雀用具のアルバン、小型化の追求で家庭需要を開拓 アフタサポートと「テーブルボード」が強み

高橋晋也氏

麻雀用具を販売するアルバンは、2010年から家庭用全自動麻雀卓の販売を開始した。2016年からは自社ブランドの家庭用全自動麻雀卓「スリムシリーズ」の販売を開始。同シリーズでは、外枠を工夫することにより、これまでにないコンパクトなサイズを実現しているという。直販を行っているメリットを生かし、顧客の声を製品の改良につなげているという。

「昔は家庭用全自動麻雀卓というもの自体がなかった。2010年ごろから家庭用が登場したが価格は20万~30万円のものが中心だった」(ネット事業部 高橋晋也氏)と話す。

「数年前から中国製の商品が増え始め、10万円を下回ることも珍しくなくなった。だが中国製は、修理などのサポートが難しいというデメリットもあった」(同)と話す。

同社の「スリムシリーズ」は、中国製ほど低価格ではないものの、既存の国内商品に比べると、かなりの低価格。保証やアフターサポートを充実させるため、自社ブランドの販売に踏み切ったのだという。

「家庭用であるため、『コンパクト』である点を最大限に意識した。全自動麻雀卓の外枠は、点数表示や点棒ケースがついており、幅が広がってしまうことが多い。そういった点を改善したのが『スリムシリーズ』だ」(同)と話す。

点数表示のない「スリムプラス28」は、幅が82センチメートルだ。一般的な商品は90センチ前後であることが多いという。見た目もコンパクトになっている。「特に都心では、置くスペースに限りがある住宅も多い。麻雀卓を置き、その周りに座ることを考えると、従来品では購入が難しいという声もあった」(同)と話す。

付属品としては、麻雀卓の上に設置する「テーブルボード」が人気だという。麻雀卓を使用しないときに被せておけば、通常のテーブルのように使うことができる。「全自動麻雀卓を買っても置き場所に困るという人も多い。折り畳みで収納できるものや、通常時でもテーブルとして使えるといった『日常に溶け込む商品』を展開していくことにより、全自動麻雀卓の需要を拡大させていきたい」(同)と話している。






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