2023.01.13

【ファッションD2C特集】テックで顧客体験アップ!「ユーザーの限界を突破する」

ファッションEC市場では、ユーザーにより良い購入体験を提供することにより、ロイヤルティーを高めたり、ファン化につなげたりするケースが増えている。モデラートでは、ユーザーの悩みに応じたスタイルのカウンセリングを実店舗で提案。スタイリングに合った商品をECで販売するビジネスモデルが、働く女性やママ層に支持されている。MA(マーケティングオートメーション)ツールを導入したクロシェでは、ユーザーのリピート率が大幅に高まったという。アーバンリサーチでは、「分割あと払い」を導入したところ、購入単価の引き上げにつながったとしている。



<CONTENTS>
・モデラート、スタイリング×EC 1万人以上にカウンセリングしファン化につなげる
・アーバンリサーチ、分割あと払い×EC 「ユーザーの購入限界を突破した」
・クロシェ、データ分析×EC レスポンス3倍のリピート施策も生み出す



モデラート、スタイリング+EC 1万人以上にカウンセリングしファン化につなげる


▲モデラートの市原明日香代表取締役

「エイジレス」をコンセプトにしたファッションブランド「SOÉJU(ソージュ)」を運営するモデラートは、スタイリングとECをセットにしたD2Cのサービスを展開している。これまで1万人以上の顧客に対して、リアルとオンラインの両方でスタイリングを提案してきたという。顧客は、自分の悩みに沿った提案を受けることができる。ブランドのファンづくりにつながっているようだ。


実店舗でスタイルカウンセリングを提供


「ソージュ」では、「エイジレス」「シーンレス」をコンセプトにした、シンプルなスタイルのアイテムを企画・販売している。コートやスカート、アクセサリーまで150種類以上をラインアップしている。ユーザーの年齢層は20代から70代まで幅広いという。

「ソージュ」では、東京・代官山の店舗で、顧客の体型やスタイリングに関するカウンセリングを実施している。カウンセリングはECサイトから予約する。

カウンセリングではまず、予約時に、スタイリングに関する十数項目のアンケートに回答してもらう。来店時には、プロのスタイリストが、顧客の体型や、見られたい印象などに合わせて、「ソージュ」のアイテムを提案する。

商品を購入する際は、ECサイトで注文してもらう。商品は、自宅に配送する仕組みだ。

顧客の希望に対して、「ソージュ」のアイテムでマッチするものがない場合、別のブランドのアイテムを参照することもあるという。

カウンセリング料金は、1時間当たり5500円。スタイルカウンセリングはオンラインでも実施している。

 

▲プロのスタイリストが提案する

「ソージュ」の顧客には、企業の管理職の女性や、子どもの学校関係の行事を控えた母親などが多いという。シーンにふさわしいセミフォーマルな装いを求めているが、同じアイテムで普段の着回しもしたいといった相談も少なくないという。

「アパレルのショップに行くと、お薦めの商品を提案されるが、結果的に自分に合わないアイテムを買ってしまうことは誰しもある。お客さまの装いに成功体験を届けたいと考えたのがサービス開始のきっかけだった」(市原社長)と話している。

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