2023.01.05

魚のサブスク「Fishlle!」運営のベンナーズ、8000万円を調達 フードロス削減に向けB2B事業と全国展開を加速

未利用魚を活用した魚のサブスクリプションサービス(サブスク)を展開するベンナーズは1月4日、Dawn Capital、三菱UFJキャピタル、佐銀キャピタル&コンサルティング、Frontiveから8000万円の資金調達を実施したと発表した。今回の調達により、ベンナーズの累計資金調達額は1億1200万円(融資額含む)になった。

調達資金を生かし、ベンナーズが運営する魚のフードロス削減を目指す魚のサブスク「Fishlle!(フィシュル)」の会員数拡大に向けたマーケティングを強化するとともに、B2B事業と全国展開を加速する。



「日本の食と漁業を守る」をビジョンに掲げるベンナーズは、「水産業界に関わる、全ての人を豊かにする」をミッションとし、未利用魚サブスク「Fishlle!」を中心に事業を展開している。「Fishlle!」は消費者のフードロス削減やSDGsへの関心の高まりを背景に業績が急拡大している。特に2022年に入ってからは順調に会員を獲得し年内に会員数5000人達成。2023年12月までにフィシュル会員数1万人と5億円の売り上げ目標を見込んでいます。



未利用魚とは、形が悪い、傷が付いている、出荷する十分な水揚げ量がない等の理由で価値が付かずに市場へ出回ることなく廃棄等されている魚のことで、水揚げ量の30~40%が未利用魚と言われている。

「Fishlle!」では、この未利用魚を使用した冷凍ミールパックを月額4200円から提供。使用している魚は、天然国産で着色料や保存料は無添加、下味のみを付けて瞬間凍結しているため家庭での様々なアレンジが可能という特徴を備える。手軽においしい魚を食べながら、社会貢献にもなるサービスとなる。



今回の資金調達を受け「Fishlle!」のサービス拡大のため新商品開発、CRMなどマーケティングを強化する。同時に食品メーカー、飲食業界等とのB2B事業も始めるだけでなく、給食や社食といった場面にも「Fishlle!」を活用してもらうことで、個人宅以外での消費拡大を促進する。これにともない、現在の福岡から日本各地へ製造拠点を拡大することで、製造ライン・流通を増強する。

ベンナーズは魚のサブスクサービス「フィシュル」の全国展開を目指し、ご家庭からレストラン、学校、企業などでも魚の消費拡大を促すことで、水産業界を牽引するベンチャー企業として成長を加速させたい考えだ。





RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事