2022.12.12

【次世代型一元管理「セルモア」の狙いは?】NOVASTO 佐藤代表「フリマ対応、スマホUIで悲願のサービス実現へ」


NOVASTO(ノバスト)は今年11月、次世代型の一元管理システム「セルモア」を発表した。大手ECモールに加えて、主要フリマアプリまで商品の在庫や受注情報を一括管理でき、スマホ用UI(ユーザーインターフェース)を強化した新サービスは、複数チャネルに取り組む中小事業者や個人事業主から大きな注目を集めている。「セルモアは“悲願のサービス”」と語る佐藤秀平代表に、サービスの強みや利用メリットについて聞いた。

 

――「セルモア」の強みは?

対応チャネルは「Amazon」「楽天市場」「ヤフーショッピング」「ヤフオク」といった大手ECモールに加えて、「メルカリShops」「ラクマ公式ショップ」といったフリマアプリ上のショップの一元管理に対応している。ECカートでは「Shopify(ショッピファイ)」に対応しており、今後、「BASE」にも対応する予定だ。

フリマアプリの一元管理も実現できる点が強みとなっている。私も10年以上前からEC事業を運営しているが、既存の一元管理システムだと、ECモールは一元管理できても、フリマアプリは管理できないのが当たり前だった。

ただ、フリマアプリは多くの事業者にとって、販路として大きな存在になっている。フリマアプリも活用する事業者にとって、その管理コストはばかにならない。フリマアプリの市場は1兆円近くなっており、本格的に販路として向き合っていくべきタイミングになっている。

個人事業に近いスモールセラーやリセラーなどは、そもそも「メルカリ」や「ラクモ」などを中心に販売しているケースが多い。「セルモア」で一元管理ができるようになれば、販路拡大もしやすくなり、ECビジネスを伸ばすことができるだろう。

「セルモア」でEC事業者のボトムアップを図り、ECビジネスの活性化に貢献したい。当社にとっても悲願のサービスができた。


 
――ユーザビリティーにもこだわりがあるのか?
 
現在はPOC(概念実証)の段階だが、2023年にはスマホ専用のUIをしっかりと作り込んでいく。スマホだけで複数モールに手軽に出品し、管理できるという世界を実現する。感覚としては、「メルカリ」で出品するようなUX(ユーザー体験)を提供していきたい。

導入企業向けのネイティブアプリまで提供するかは未定だが、スマホでアプリライクに利用できるサービスを目指している。パソコン操作に不慣れな店舗のスタッフや個人事業主のオーナーでも簡単に複数チャネルでのネット販売に取り組むことができる環境を作りたい。

 ――出品機能は強みになるのか?

 リユース事業者などに数多く導入いただいているクラウドPOSシステム「ReCORE (リコア)」がベースとなっているため、「セルモア」の出品能力が高い。大量の商品を迅速に出品できる。

既存の一元管理システムは、メーカーなどが使うOMS(オーダーマネジメントシステム)の側面が強い。出品の効率化はメインソリューションではなく、複数モールの受注管理や在庫連携を簡単にすることがメインとなっている。

当社はリユース事業者など、大量の商品を一気に出品したいというニーズに対応してきた実績がある。出品テンプレートや効率的なフローを提供している。

さらに、「ReCORE」では、「ささげ」の代行サービスも提供している。「ささげ」を全て手掛けて、1商品当たり300~400円と国内最安値級でささげを支援している。「セルモア」の導入企業にもささげの代行サービスなどによって、オペレーションを支援することも可能だと考えている。

 ――導入コストも差別化になっているのか?
 
月間30件までの受注であれば、完全無料で使うことができる。31件以上の受注件数がある利用者には、月額4500円と1受注当たり15円がかかる形だ。さらに、現在はPOCの期間でもあり、2023年1月末まではサービスを完全無料で提供している。



これから販路を拡大したい中小事業者や個人事業主などに活用していただきたい。すでに既存の一元管理システムを導入している事業者が、スペックやコストの見直しで「セルモア」に移行していただくニーズもあると思う。

多くのユーザーにご活用いただき、その声を聞かせていただき、さらなるソリューションの改善につなげていきたい。


■「セルモア」
https://sellmore.cc/






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