2022.11.11

パル、30%増収のカギは「スタッフコンテンツ」 全社的な成長を意識してSNSを活用

堀田覚氏

パルグループホールディングス傘下のパルは、自社ECサイト「PAL CLOSET(パルクローゼット)」を運営している。ECでは「CIAOPANIC(チャオパニック)」などのアパレルブランドや、「3COINS(スリーコインズ)」の雑貨などを展開している。2022年3-8月期(中間期)の自社ECサイトの売上高は、前年同期比30.0%増の70億5800万円となった。EC事業全体の売り上げも、同31.1%増の198億4100万円となるなど、成長を続けている。

同社の2022年2月期のEC売上高は、前期比38.4%増の328億8900万円だった。同社全体の売り上げのうち、EC売り上げが占める比率は37.8%。特に自社サイトの売り上げが伸長しており、前期比55.3%増の115億5400万円だったという。最も売り上げが大きいECの販売チャネルは「ゾゾタウン」で、次が自社サイトだという。

同社では現在50以上のブランドを展開している。ECの主力商品はアパレルで、「CIAOPANIC」「mystic(ミスティック)」「Discoat(ディスコート)」「Kastane(カスタネ)」などのブランドを展開している。

自社サイトやアプリでは、スタッフのコーディネートコンテンツやブログなど、豊富なコンテンツを展開している。動画を見ながらライブコマースを利用できるサービス「パルクロLIVE」や、インスタグラムの「インスタLIVE」など、動画コンテンツも掲載している。 



スタッフによる、SNSやコンテンツの発信が、成長の一因となっているという。

「実店舗の販売スタッフという『人の価値』を、さらに広げていきたかった。『ECを伸ばす』という考え方はせず、全社的な成長を意識して、SNS活用に注力してきた」(執行役員・プロモーション推進部部長・コミュニケーションデザイン室室長・WEB事業推進室室長・堀田覚氏)と言う。

自社EC事業の売り上げの約半分は、アプリ経由だという。同社の全国の実店舗でアプリをダウンロードした顧客が、ECにも流入するのだそうだ。

自社サイトでは約3万SKUの商品を取り扱っているという。

毎週新商品を発表するなど、顧客を飽きさせない豊富な商品ラインアップを用意している。





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