2022.11.10

<「独身の日」②>ここまでスゴイ!ライブコマースで1日に2000億円売る強者も登場【データで分かる中国巨大EC市場<番外編>】


過熱するライブコマース、配信者の人材が不足


「独身の日」には、中国で人気のショッピング手法である「ライブコマース」も活発化します。アリババがセール期間を拡張したことで、販売店のすそ野が広がり、中小の販売店もライブコマースによる商品販売を展開しています。

中国のメディア「捜狐(SOHU.com)」によると、ライブコマースの過熱することにより、ライブコマースに出演する配信者の人材不足も深刻化しているそうです。


▲アリババによると「独身の日」開始後4時間でライブコマース売上高は2億円を突破した

求人サイトでは、配信者を高い時給で募集する投稿が数多く並んでいます。配信者の時給は、1000元(約2万円)と急上昇しているといいます。それでも配信者の応募が足りず、人材不足は解消されていないとのことです。


人気ライブコマース配信者による頂上決戦が白熱


今年の「独身の日」では、ライブコマースの人気配信者同士の競争も白熱しているそうです。

タオバオでは新人の羅永浩さんは、「独身の日」先行販売の初日である10月24日にライブ配信を行うと、累計視聴者数が2600万人に達しました。このライブコマースでは、160品目の商品を用意し、第三者の見積もりによると総額は約2億1000万元(約42億円)にもなるといいます。

しかし、初回の配信ではクーポン設定の不具合などが生じ、何度か謝罪することになりました。多くのユーザーを引き付けた羅永浩さんですが、思うような結果にはならなかったようです。

先輩配信者の李佳琦さんも、10月24日にライブコマースを実施しました。ロレアルやエスティローダー、ランコムなどの有名ブランドの人気商品をそろえ、ライブ配信は順調に進みました。わずか40分で視聴者数は1000万人を突破し、ライブ配信の最後にはついに視聴者数が4億6000万人に達しました。

あるメディアが「李佳琦のチャンネルの流通額は 215 億元(約4300億円)に達した」と報道しましたが、李佳琦産のチームはそれを否定したそうです。それでも昨年の初日の流通額である106億元(約2120億円)は超えたと見られているそうです。これでも信じられないスケールですよね。

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