2022.11.04

インアゴーラ、中国消費者向け代理購入サービス「日淘市集」開始 中国から日本のECサイトで買い物ができる

「ショッピングに国境はない」をスローガンに、中国消費者向け日本商品特化型越境ECプラットフォーム「豌豆(ワンドウ)」を運営するインアゴーラは11月1日、中国に居住しながら日本のECサイトでショッピングを楽しめる中国消費者向け代理購入サービス「日淘市集(リータオシージー)」の提供を開始した。昨今の円安による日本製品の割安感から、豌豆(ワンドウ)アプリで取り扱いのないカテゴリーの商品へのニーズが高まっているとし、その声に対応を図った。今後は他国展開も視野に入れ、日本企業の輸出拡大を支援する。

インアゴーラはこのほど、wechat内のミニプログラムという形式で日本のECサイトの中国語翻訳ページを掲載した中国消費者向け代理購入サービス「日淘市集」の提供を開始した。中国在住の消費者が抱える言語の壁、商品の受取や決済方法などの物理的障壁を解消すべく、インアゴーラが決済と物流をサポートすることで、日本のECサイトと中国の消費者を繋ぐサービスとなる。



「日淘市集」には、中国語に翻訳された日本のECサイトが掲載されるため、中国在住の消費者は、日本のECサイトを閲覧しているような感覚で中国語化されたページでショッピングができる。決済はインアゴーラが代行するため、人民元での決済が可能だ。

代理購入した商品はインアゴーラの松戸倉庫で受け取り、そこから中国の消費者へ発送する。インアゴーラでは、中国配送向けの通関や物流のインフラ基盤を既に構築しているため、中国消費者にスピーディーかつ安価な税率、様々な配送手段で日本商品を配送できるとしている。



これまでの代理購入は、中国消費者が日本在住の友人や個人事業者に商品購入を依頼し、個人間で取引するスタイルが一般的であったため、偽物の心配があるほか、通関や物流が担保されていない状況だった。一方、インアゴーラは、2015年8月のサービス開始以降、中国消費者の中で「豌豆(ワンドウ)は、日本の本物を取り扱っているアプリ」という一定の認知の定着を得ており、中国消費者に対して本物である安心感を提供することができる。

これまで「豌豆」アプリにおいては、価格訴求力を追求するため、商品を仕入れて在庫として保有するモデルを主軸に展開してきた。一方、新たに立ち上げた「日淘市集」は、中国消費者に代わってインアゴーラが日本のECサイトにオーダーを入れて発送を代行するサービスで、商品を在庫として保有しないモデルとなる。これにより中国の変化する消費傾向や嗜好性の多様化に対応が可能となり、商品の幅と価格の両面で中国消費者に対して満足度を提供できるとしている。

円安に加え、コロナ禍でインバウンド需要の消失により、中国消費者による多様なカテゴリーの日本商品へのニーズが高まっており、「日淘市集」においても、アニメや漫画などのキャラクター・カルチャー関連商品、釣り道具やキャンプ用品などのアウトドア関連商品、スポーツ用品、カメラ、ファッションなどへの注文・新規顧客ともに順調に拡大している。

インアゴーラは、「日淘市集」を介して、これまで「豌豆」アプリではリーチできなかった消費者やコミュニティーへもアプローチが可能となり、さらなる集客効果が見込まれるとし 今後は豊富な日本のECサイトに対応し、より多くの日本のECサイトでショッピングを楽しめる場を提供していくとしている。




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