【インタビュー】羅針 田中拓郎取締役「実店舗と連動で2年連続30％増収へ 22年2月期売上高は57億円」

2月には銀座に新店舗

2022年2月には、銀座の中央通りに新店舗をオープンした。ビルの1～3階の3フロアを使っており、これまでの店舗と比べると、かなり大型の店舗だ。新店は「超ロレックス専門店」と位置付けており、ロレックスだけを取り扱っている。初動は好調で、実店舗の売り上げが大きく上がりそうだ。

新店舗ができたことにより、在庫を増やすことができた。従来600本だった商品点数は800本まで増えている。今期は1000本まで増やす予定だ。

在庫が増えたことはECにも良い影響を及ぼすはずだ。「銀座の中央通りに実店舗がある」という事実も、会社の信頼につながってくる。

ECで販売するメリットとして、「顧客対応がいらない」という点がある。例えば実店舗だと、10万円でも200万円でも、対応には同様の時間がかかる。実店舗は高額商品が中心、低価格帯の商品はEC限定で、といったように差別化すれば、業務の効率化にもつながってくる。

高級腕時計の相場は、4月以降少し落ち着いてきた。だが、ここ数年は上がりすぎていた感もあったので、平常に戻ったとも言える。数年前と比べればまだまだ高いのが現状だ。

長期的に見れば、市場は右肩上がりを続けている。人気商品を見極め、しっかりと在庫を確保し、さらなる増収につなげていきたい。