2022.08.16

【インタビュー】プレミアアンチエイジング 河端孝治常務「DUOで培ったマーケティング実績で後発ブランドを育成」


成功パターンを踏襲


――「カナデル」の成長の秘訣は?

2つ理由がある。1つは、「デュオ」で積み上げたマーケティングの知見を生かしたプロモーションができているからだ。「デュオ」のプロモーションでさまざまな試行錯誤をしてきたことで、マーケティングの質や精度が向上した。これを「カナデル」に反映できた。

当社はもともと、ウェブマーケティングからスタートした。まず、ここで蓄積した「成功パターン」のマーケティングがある。次に、小売店向けに卸売りしていく段階に移行するときも同じだ。マス展開のタイミングや、購買の機会損失にならないような買い場づくりなど、「デュオ」の試行錯誤を生かし、適切なプロモーションに乗り出すことができた。

2つ目は、商品のポジショニングに成功したこと。オールインワンスキンケアブランドは一般的に、中高年の女性が主なターゲットになることが多い。こうしたターゲット層は、時短で手軽にスキンケアできるという利便性を重視してオールインワンを選ぶ傾向にある。

「カナデル」はそうしたターゲットとは異なる層から支持を得ている。化粧に対する意識やモチベーションが高い人向けの高機能なオールインワンアイテムとしているからだ。「こだわった商品でしっかりスキンケアをしたいが、時間をかけずに化粧したい」という潜在的な需要を掘り起こすことができた。これまでは、そういった需要を掘り起こすような製品は市場にほとんどなかった。需要に応える製品を市場に提供できたことが、「カナデル」の成功要因と捉えている。年齢層は20代~50代まで幅広くリーチできている。

――既存ブランドを成長させているほか、今年3月にはヘアケアブランド「clayence(クレイエンス)」も発表した。

「クレイエンス」は、「カナデル」も上回るようなスタートダッシュができている。「カナデル」もそうだが、ブランドを生み出して育てていく、というところにわれわれは大きな強みを持っていると感じている。




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