2022.01.31

【国内初の遠隔監視実験】自動宅配ロボットによるデリバリー事業の第2弾実証開始 ENEOS、ZMP、エニキャリが参加

ENEOSホールディングス、ZMP、およびエニキャリは2月1日、東京都中央区佃・月島・勝どきエリアにおける自動宅配ロボットを活用したデリバリー事業の実証実験を開始する。同事業では2回目の実証実験となり、遠隔監視による複数事業者参加型での実施は国内初の試みとなる。様々な事業者が利用できるデリバリーサービスの確立を目指し、事業性を検証する。実験期間は2月28日まで。

ENEOSホールディングス、ZMP、エニキャリの3社は、デリバリー需要が拡大するなか、配達員の人手不足解消や安全性の確保といった課題解決につながる、安心・安全なデリバリーサービスの2022年度以降の開始を目指し、自動宅配ロボットによる複数店舗からのデリバリー実証実験を行っている。東京都中央区佃・月島・勝どきエリアの配送可能なマンションを対象に、住民からの注文を専用サイトで受け、宅配ロボット「デリロ」等を活用した配送を行うというもので、宅配ロボットの提供をZMP、注文・宅配プラットフォームの構築をエニキャリ、宅配ロボットおよび注文・宅配プラットフォームの運営をENEOSホールディングスが担う。

技術実証を目的とし、2021年2月に実施した第1弾の実証実験では、自動宅配ロボット「デリロ」を活用した課題抽出や技術的な検証を目的とした実証の結果、「デリロ」のシステムと連携する注文・配送プラットフォームの有効性等を確認することができた。


▲自動宅配ロボット「デリロ」が宅配

このほど実施を発表した第2弾(2022年2月1日から2月28日)は、事業採算性の検証を目的とした実証となり、第1弾では近接監視だった「デリロ」の運用方法を遠隔監視に変更。「デリロ」の台数を1台から2台に増やし、設置場所も2カ所にした。また、配送エリアを拡大し(佃・月島に勝どきエリアを追加し、約1000戸から約5000戸へ)、パートナー事業者も増やした(注文可能な小売店/11店舗から27店舗へ)。


▲27店舗が参加

事業性の検証を目的とした第2弾は、実用化に準じた体制・サービス内容で実証を実施。2台に増やした「デリロ」を2カ所の設置拠点に配備し、拡大した配送可能エリア内の多くのパートナー事業者・配送先に参加してもらい、遠隔監視による公道でのデリバリーを行う。同事業では、特定の事業者に特化した配送ではなく、様々な事業者が利用できるデリバリーサービスの確立を目指しており、複数事業者が参加する遠隔監視による配送の取り組みは国内初の試みとなる。将来的には、人手確保が困難な深夜時間帯での営業も視野に入れていることから、2月18日にはトライアルとして深夜営業も予定している。

「デリロ」の充電・待機場所となる2カ所の設置拠点は、前回に引き続き協力を得た東新エナジーが運営するDr.Drive月島SSに加え、乾汽船が運営するシェア型企業寮「月島荘」の協力を得て、拡大した配送エリアをカバーする。




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