2021.10.08

メルカリ子会社、ネットショップ開設サービス「メルカリShops」の本格提供開始 販売手数料を3カ月間無料化

「デジタルの日」に合わせ渋谷センター街に地方老舗店を再現した“3D店舗”も出店

メルカリにおける新規事業の企画・開発・運営を担うグループ会社ソウゾウは10月7日、スマホ1つで誰でも簡単にネットショップを開設できるEコマースプラットフォーム「メルカリShops(メルカリショップス)」の本格提供を開始した。これにより、個人・法人を含むすべての事業者の出店が可能となる。また、メルカリ独自の配送サービス「らくらくメルカリ便」にも対応し、販売可能な商品の幅も拡大するなど、サービス面でもアップデートを図る。さらに12月31日までの期間、販売手数料を無料とし、クリエイター・生産者・小規模事業者の事業機会の創出を支援し、日本のEC化を推進する。

「メルカリShops」は、「かんたんで、売れる」をコンセプトに、スマホ1つでネットショップを開設し、ショップ運営者が商品を直接販売することができるEコマースプラットフォーム。「メルカリ」に出品するのと同様の簡単な操作で、誰でも「メルカリ」アプリ内にネットショップを持つことができ、独自の集客なしで「メルカリ」の月間2000万人超の利用者に商品を届けることができる。



7月28日より、先行出店の申込みを行った事業者に限定した形でプレオープン(試験提供開始)し、以降、農家・漁師、まちの飲食店、地方特産品、ハンドメイド、アパレル、雑貨など、さまざまなクリエイター・生産者・小規模事業者が出店・販売を開始。出店者からは、「出店・販売がメルカリの延長で簡単だった」「直接お客さまからの反響、感想があって嬉しかった」などの声が寄せられているという。先行出店の事業者向けに行ったアンケートによると、プレオープン期間中に先行出店に申し込みをした事業者のうち57%がEC初出店となっており、「メルカリShops」を機にECを始めた人が数多くいたという。なかにはEC初出店で1ヶ月に1000万円以上を売り上げた事業者もいるなど、「メルカリ」ならではの「簡単」で「売れる」マーケットプレイスを実現している。

10月7日に本格的にサービスを開始し、これまで先行登録者に限定していた出店をすべての事業者に開放した。これにより「メルカリShops」ホームページや「メルカリ」アプリ内から出店の申込みをすると、誰でも登録・出店することができる。配送料金が全国一律で匿名配送が可能なメルカリ独自の配送サービス「らくらくメルカリ便」にも対応したほか、フォローした店が出品すると通知が届くフォロー機能も提供する。また、新たに酒類の販売が可能になるなど、取り扱い可能な商品の幅も順次拡大していくとしている。また、本格提供開始後も、送り状の一括発行やクール便での発送対応など、事業者向けの「メルカリ便」サービスの拡充や、店のカスタムWebページの作成、PCによる出品管理など、ネットショップの運営をより簡単に、売れやすくするさまざまな機能も順次追加を予定している。

「メルカリShops」の本格提供に伴い、10月7日から12月31日までの約3カ月間、「メルカリShops」で商品を販売したすべての出店者を対象に、通常10%の販売手数料を無料にする。初期費用、月額利用料が無料の「メルカリShops」において、商品が売れた際に発生する10%の販売手数料も無料とすることで、これまでECサイトの開設をためらっていたり、活用できていなかったクリエイター・生産者・小規模事業者の人々を支援する。あわせて「メルカリShops」を利用する消費者に向けて、異なる店舗で購入するたびに、最大50%まで還元率が上がるポイント還元キャンペーンも開催。消費者にお得に買い物を楽しんでもらいながら、出店者の「売れる」体験もサポートしていく。



さらにデジタル庁が推進する10月10日、11日の「デジタルの日」に合わせ、10月7日から10月13日までの期間中、東京の渋谷センター街周辺の空き店舗シャッター4カ所に、「メルカリShops」出店者の実店舗を再現した“3D店舗”(屋外広告)をオープンする。「デジタルの日」に合わせて本取り組みを実施することで、日本のさらなるEC化・デジタル化に向けた啓発を行うとともに、デジタル庁が掲げる「誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化」の後押しをしていきたいとの考えを示した。

ソウゾウは、「メルカリShops」を通じて今後も「かんたんで、売れる」サービスを提供することにより、日本のEC化に関する課題を解決し、すべての価値あるモノに新たな売れる場所を提供するとしている。



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