2021.06.26

繊維製品の製造・販売を行うホットマン、店舗とECの相乗効果で売上倍増 コロナ禍に「自分専用タオル」の販促に成功

坂本将之社長

繊維製品の製造・販売を手掛けるホットマンは2015年から、自社ECサイト「ホットマン公式オンラインショップ」を運営している。販売商品はオリジナルのタオルやベビーグッズなどだ。新型コロナウイルス感染予防に伴う外出自粛などの影響で、ECサイトと店頭顧客の相互送客の流れにより、2021年3月期の売上高は倍増となった。

ホットマンは1868年の創業以来、店舗での営業を中心に行ってきた。現在全国の百貨店に約70店舗を出店している。しかし、百貨店の閉店に伴う新たな販路開拓が必要と判断。ECサイトを開設した。

ECサイト開設以降はギフト需要を見越して、のしやラッピングのラインアップを充実。EC限定商品の開発も進め、着実に売り上げを伸ばしてきた。その一環として2021年1月から実施した「マイタオルキャンペーン」が売り上げ向上に大きくつながったという。

「マイタオルキャンペーン」は家庭内や外出先を問わず、1人1枚自分専用のタオルを持ち、他人のタオルと使い分けるというもの。新型コロナウイルスによる衛生面重視の流れを受けて実施した。

入浴時のバスタオルだけでなく洗面台での利用も呼び掛けた。バスタオル、フェースタオル、ハンドタオルで3種類のサイズと18色のカラーを用意した。ECサイト初の試みとして10%オフで販売した。

実店舗を構えていることも売り上げ向上の一因となっている。「店舗で買い物をしていた既存顧客が、コロナで外出する時間を減らしたいという思いからECサイトに流入してくるケースが多い。ECサイトを見て、現物を見たい理由で店舗へ足を運んでくれるお客さまもいる。ECサイトと店舗の相乗効果で売り上げが伸びている」(坂本社長)と話す。

今後は自社ECサイトのリニューアルを計画している。スマートフォンで閲覧する利用者にとって待機時間が長いことを受け、こうした点を改善していくことが急務だと捉えている。


「ホットマン公式オンラインショップ」
https://www.hotman-onlineshop.com/ec/cmShopTopPage1.html




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