2021.05.10

アメリカが初のシェアNo.1獲得 越境ECサービス「Buyee」流通総額において

BEENOSは5月10日、子会社の運営する越境ECの代理購入サービス「Buyee(バイイー)」において、2021年第2四半期(2021年1月1日~3月31日)の流通総額の国別シェアで、アメリカが初めて首位になったと発表した。アメリカでの流通総額は毎年伸長を続けていたが、今回前年比+119%と大幅に伸長した。安価な新配送配送サービスの導入とアメリカでのホビー関連の需要の伸長の2つの理由により、巨大マーケットであるアメリカでの需要の取り込みに成長した。

「Buyee」の2021年第2四半期の流通総額は、前年同期比+45.6%と大きく伸長した。特にアメリカでの流通は、前年同期比+119%と大幅に拡大し、流通額の国別シェアでアメリカが初めて首位になった。

その理由の1つに、安価な新配送サービスの導入を挙げた。新型コロナウィルス感染拡大の影響により停止を余儀なくされる国際配送サービスがある中、越境ECにおいて12年以上の実績があるBEENOSグループは独自のリレーションを活かして、他社に先駆けて物流手段を確保し、アメリカからの需要の取り込みに成功した。この需要拡大における物流量の増加により、新配送サービスでの国際配送料を抑えることができ、流通の拡大を実現したとしている。2021年2月より独自に導入したアメリカ、カナダ、メキシコ向けの新配送サービスは、従来と比較して平均で約59%、最大で約76%安い国際配送料金となっている。

2つ目の理由には、アメリカでのホビー関連の需要の伸長を挙げた。新型コロナウィルスにより世界的にステイホームが求められる中、日本のコンテンツに接する時間が増え、特にアニメやゲームなどホビー関連アイテムの需要が高まっている。アメリカの主な購買層は、日本のカルチャーやファッションを好む20代の若者で、特にコミックやアニメグッズ、特撮系グッズが売れているほか、日本のストリートファッションやスニーカーへも高い興味関心を寄せている。越境ECで買い物する際に参考にするのは、動画サイトや各種SNSで、コミュニティ内で情報交換をするという新しい購買傾向が特徴だという。これら2つの理由により、巨大マーケットであるアメリカでの需要を取り込み、流通を押し上げることに成功したとしている。

経済産業省が2020年7月にまとめた「電子商取引に関する市場調査」によると、2019年にアメリカの消費者が日本から購入した金額は前年同期比+9.7%の9034億円に伸長している。さらにZION Market Researchによると、2020年の世界の越境EC市場規模は、9123億USドルと推計され、2027年には4兆8561億 USドルにまで拡大すると予測されている。

今後、ますます拡大が期待される越境EC市場において、モノ・人・情報を「日本から海外へ」、「海外から日本へ」と双方向に繋ぐグローバルなビジネス展開を強みとするBEENOSグループは、さらなるサービスの向上を図り、コロナ禍での日本企業の越境ECの流通拡大を目指すとしている。



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