2021.03.23

消費者庁、同梱冊子に景表法違反 ティーライフは取り消し訴訟を提起

措置命令の対象となったティーライフの「メタボメ茶」(写真左)と景表法違反と見なされた表示の一部

消費者庁は3月23日、健康茶通販のティーライフが販売する「メタボメ茶」の表示が景品表示法違反に当たるとして措置命令を行った。ベルーナの顧客向けに配布した同梱冊子の内容が対象。ティーライフは同日、措置命令を不服とし、取り消し訴訟を提起すると発表した。

「メタボメ茶」はティーライフの主力商品。ベルーナが2018~2019年に、通販商品に同梱して配布したティーライフの冊子「中年太り解決読本」などにおいて、「もう一度、あの頃のスリムな私に!」「2年半で-43㎏!!その方法を公開中!」などと記載していた内容が景表法違反に当たると指摘している。


同梱冊子「中年太り解決読本」

消費者庁はティーライフに対して、①これらの表示が優良誤認を招き、景表法に違反するものである旨を一般消費者に周知徹底すること ②再発防止策を講じて、役員・従業員に周知徹底すること ③今後、合理的な根拠なく、同様の表示を行わないこと――を求めている。

消費者庁は2019年3月、ティーライフの販売する「ダイエットプーアル茶」の表示が景表法違反に当たるとして、ティーライフに課徴金の納付命令を下していた。今回は措置命令のみで課徴金の請求はなかった。

ティーライフは表示の裏付けとなる資料を消費者庁に提出したが、「表示の裏付けとなる合理的な根拠を示すとは認められない」と判断された。

ティーライフは3月23日、取締役会を開催し、今回の事実認定や判断には承服し難く、措置命令に対する取り消し訴訟の提起・執行停止の申し立てを行うことを決議した。

ティーライフに不服としている点などについてコメントを求めたが、「今後の裁判に関わることなので発表したこと以外は話せない」(広報)としている。




RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事