2021.03.12

オイシックス・ラ・大地、食領域に特化した「Future Food Fund」がスタートアップ2社へ投資を実施

食品宅配を展開するオイシックス・ラ・大地は3月8日、投資子会社のFuture Food Fundが運営するフードイノベーション領域に特化したCVCファンド「Future Food Fund 1号」が、農業のデジタル化に取り組むテラスマイルおよび、米国のアップサイクル食品業界をリードするReGrained Inc.のスタートアップ企業2社に投資を実行したと発表した。

このほど投資を行ったテラスマイルは、2014年の創業以来、農業分野に特化してデジタル化とデータ活用に取り組んでいる。2018年には、農業経営における収支向上(稼ぐ農業)を目的とした農業データ基盤「RightARM」をリリース。農業経営者と経営目標・KPIを共有し、経営目線でデジタル化を推進する。2020年からは、主に国家政策であるsociety5.0や、持続可能な未来への⼀翼を担えるよう、現場での実証・実装及び改良を重ねている。

一方、ReGrained Inc.は、 ビールの醸造から大量の穀物廃棄物が発生することに着目し、2019年に創業した米国デラウェア州の企業。 USDA ARS(米国農務省農業研究局)との共同開発によるアップサイクリング技術および原料のプラットフォーマーとして、米国のアップサイクル食品業界をリードする。地球環境に優しい食システムの構築を目指し、食品の生産・製造プロセスで発生する副産物(栄養が残っているがフードロスになり得る食品)を独自の技術で加工し、美味しくて用途の広いスーパーフードを提供する。

Future Food Fundは、2019年8月に日本の食のスタートアップエコシステムを作る為に、フードイノベーション領域に特化した国内外のスタートアップ企業への出資を目的としたCVCファンドを運営する投資子会社として設立。パートナー企業とともに、国内外の先進的な食・農・ヘルスケア領域への積極的な投資と、販売や商品開発などの支援も可能としており、日本国内で、スタートアップ企業を支援するエコシステムの構築を目指している。

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