2021.02.09

オイシックス・ラ・大地、保育業界ICTトップシェアのコドモン社と保育園向け食材宅配サービスで連携

食品宅配を展開するオイシックス・ラ・大地はこのほど、保育園向け食材提供事業サービスにおいて、コドモンの提供する子ども施設向けICTシステム「CoDMON(コドモン)」と連携を開始した。保育園従事者の業務負荷軽減をサポートする取り組みの強化を図る。

2015年にスタートしたオイシックス・ラ・大地の保育園向け食材提供事業サービスは、受発注システム「おまかせぼーや」を導入し、食材、必要人数、納品日を入力するだけで、受発注を完了できるサービス。同システムを通じ、管理栄養士による献立低異教徒栄養相談や食育のサポートも行っている。一方「CoDMON」は、保育園や幼稚園で働く先生と保護者に対して、子どもたちと向き合うゆとりを持ってもらうための各種支援ツールを提供するSaaS。

今回、オイシックス・ラ・大地の保育園向け宅配サービスの食材発注システムと、「CoDMON」のICTシステムを連携することで、保育園向け宅配サービスの食材発注が「CoDMON」管理画面上でワンクリックで可能になるとともに、発注先の確保も可能になるとしている。給食の情報は、コドモンの保護者アプリを通じて保護者へ情報共有することも可能。さらに食材発注と合わせ、オイシックス・ラ・大地が提供する献立も連携でき、さらなる業務の負担軽減につなげることができるとしている。



保育園従事者の業務負担の課題は多く、多くの保育園にとって運営上の悩みになっている。今回の連携により、保育事業における業務負担の軽減や人的リソースの確保が可能になることで、職業としての魅力の向上や離職率の改善も目指すことができるとしている。また、業務省力化による子どもに向き合う時間の確保により、通園する子どもにとってもより良い教育環境の構築や、オイシックス・ラ・大地の安心安全な食材をより多くの保育施設への提供できることによる食欲の推進も期待できるとしている。

システムの連携は、2月17日より東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県において先行して開始し、順次全国に拡大する予定となっている。

本連携にあたり、東京家政学院大学 人間栄養学部の酒井治子教授は、「『子どもが保育園でどんな風に過ごしどんな食事をしているのか』が気になる保護者向けのサービスを保育園でできるのはとても大きい。今回2社が連携することで、保育園で働く栄養士の発注業務の負荷軽減につながるだけでなく、安心安全な食材で作った給食を提供でき、かつその内容を保護者に伝えることができる=保護者支援にもつながると思うので今後のサービス展開にも期待している」とコメントした。


東京家政学院大学 酒井治子教授

RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事