2020.08.08

「発酵デパートメント」、発酵食品のサブスクを提供 初月に200人超の申し込み

発酵デパートメントの店内

発酵デザインラボは、月代わりでさまざまな発酵食品を届ける「発酵食品専門のサブスクリプションサービス」を提供している。「世界の発酵みんな集まれ!」が合言葉。発酵デザイナーの小倉ヒラクCEOが、各地を旅して見つけた、よりすぐりの発酵調味料や発酵食材を、送料込み月額税込4000円で毎月1回届けている。開始した2020年4月から約1カ月間で、200人を超える人から申し込みがあったという。7月14日から自社ECサイト「発酵デパートメント」で、同サービスの新規会員の募集を開始した。

同サブスクサービスでは、毎月、①しょうゆ・みそ・お酢などの定番の調味料を1~2種類②普段はあまり手に取らないユニークな調味料、または食材を1~2種③同梱物のレシピなどが掲載された小冊子――がセットで届く。サブスクの商品を使って料理を作る、フェイスブックでのライブ配信が会員に好評だという。

同社は2020年4月に、サブスクの募集を開始したが、集まった会員を6月末でいったん「解散」した。新型コロナの影響で実店舗が休業を余儀なくされる中、同社への「応援」で会員登録を行った人も多かったという。

「新型コロナという緊急事態で当社への支援で契約してくださった方が多かった。いったん解散し、感謝と腕試しの意味も込めて、新しく挑戦するために7月から新しく会員募集を開始した」(川村美子店長)と語る。

ツイッターやインスタグラムを使った情報発信も行っている。ツイッターの反応が良いという。顧客の感想ツイートをリツイートしたり、コメントに返信したりして、顧客とのコミュニケーションを図っているとしている。

サイトのコンテンツづくりにも注力している。週1回の頻度で発酵食品について、ユーチューブでの動画配信なども行っている。

同社は、Zoomを介した、顧客との交流も行っている。Zoomイベントに参加するには、参加費と、配信用の限定セットの事前購入が必要。Zoomで一緒にみそを仕込んだり、塩麹を作ったりするのだという。質疑応答の時間を作っており、参加者と交流を深めている。

同社は4月1日に、東京都の下北沢で実店舗をオープンした。新型コロナ感染者の拡大を受け、予定を前倒しして急きょ自社ECサイトを開設したとしている。一時期実店舗は休業していたが、現在は入店制限などの感染症対策を行いつつ開店している。物販・飲食・展示スペースなどがあり、顧客は発酵食品に関する理解を深めることができるという。

「今後オンラインとオフラインを活用しながら、発酵食品の魅力を伝え、日本の発酵文化の発展につなげていきたい」(同)と話している。


「発酵デパートメント」
https://hakko-department.com/

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