2024.10.04

「GLOBAL WORK」、売上1000億円へ 海外展開加速で2030年度に現在の2倍に

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事業戦略発表会に登壇したグローバルワーク営業部長 太田訓氏(左)と木村治社長(右)

アダストリアは10月3日、設立から30周年を迎えたブランド「GLOBAL WORK」の事業戦略を発表した。

海外に新規出店するなど事業を拡大し、2030年度までにブランド単体の売上高を現在の約2倍に当たる1000億円にしたい考えだ。

2030年度には、国内EC化率を約20%、海外売上を100億円まで高める計画だという。


▲「GLOBAL WORK」の売り上げ推移(発表資料より)

「GLOBAL WORK」は、アダストリアにおける売上高の約20%を占める主力ブランド。2024年2月に俳優の吉高由里子と宮沢氷魚をブランドアンバサダーに起用し、「まちがいない服。」というメッセージを発信している。


▲俳優の吉高由里子と宮沢氷魚がテレビCMに出演している

「世界で存在感を示す企業となるため、将来的にグループ連結売上高5000億円を目指している。その過程で重要な役割を果たすのが『GLOBAL WORK』だ。海外展開の強化などブランドの規模を拡大していくので、ぜひ期待してほしい」(木村治社長)と話した。


▲木村治社長

「GLOBAL WORK」では、アダストリアの自社ECサイト「.st」のレビューを分析し、商品開発に生かした成功事例がある。シリーズ累計販売数400万本を突破したレディースのボトムス「ウツクシルエットパンツ」は、「着用したときのシルエットがきれい」というレビューをECサイトなどで多く得たことから、商品規格と商品名を変更し、ヒットにつなげたという。


▲事業戦略発表会の会場に設置されたコーディネートイメージ

OMO戦略としては、2021年5月から一部店舗で「OMO型ミラーサイネージ」を導入している。オンラインで提供しているスタッフコンテンツやトレンドのデータ、パーソナライズしたスタイリングなどの情報を店内のサイネージで表示する仕組みだ。


ASEANで出店加速 


「GLOBAL WORK」の成長戦略については、①店舗当たりの売上増に向けた、国内好立地の新規出店や既存店舗の増床や什器変更 ②2025年以降にASEANを中心とした出店加速 ③独自のサプライチェーンやコミュニケーションを生かしたコアプロダクトの育成ーーを挙げた。

国内の出店については、これまでのショッピングセンターに加え、都心部や主要ターミナルにも設置する。2025年春に東京・銀座に旗艦店を開設する予定だ。2030年をめどに270~300店舗としたいという。


▲執行役員 営業第3本部長 兼 グローバルワーク営業部長 太田訓氏

海外展開については、ASEANをメインに出店を進める考えだ。「海外出店数は各国のEC化率なども踏まえて試算中の段階だ。マーケティングや商品の大枠は国内から持ち込みつつ、ニーズに合わせて工夫する」(執行役員 営業第3本部長 兼 グローバルワーク営業部長 太田訓氏)と説明した。

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