LINEヤフーはこのほど、「Yahoo!ショッピング」において7月から提供している「ECOくじ」を9月も継続して実施すると発表した。「ECOくじ」は、注文時に余裕のある配送日を指定すると、10円相当の「PayPayポイント」がくじで当たる施策。ストア、ユーザーから好評を得て継続実施に至った。
現在、運送・物流業界で2024年4月から適用された「働き方改革関連法」に伴う、トラックドライバーの時間外労働の規制等による「物流の2024年問題」への対策が急務となっている。
「Yahoo!ショッピング」では、これまでもユーザーに向け、配送日指定の注文、配送状況のステータスの確認、置き配や実店舗受取など、多様な受取方法の活用の呼びかけやそれらを利用しやすい注文画面の見直しなど、再配達削減に向けた取り組みを行ってきた。
中でも2023年4月に「Yahoo!ショッピング」の全ストアに本格展開した「おトク指定便」は、ユーザー・ストアともに高い評価を得ている。すぐに必要がない商品を余裕のある配送日で指定すると、指定日によって「PayPayポイント」がもらえる本取り組みは、ユーザーにもメリットがあるのに加え、ストアや配送業者にとっても出荷・配送の負担軽減に繋がる。
2024年7月には、「おトク指定便」と類似する施策として「ECOくじ」を導入。対象日に「ECOくじ」アイコンが表示された「最短お届け日＋3日以降」の配送日を選択すると、10円相当の「PayPayポイント」がくじで当たる「ECOくじ」を獲得できる。
LINEヤフーが主体となり7月から実施している本施策は、配送日指定が可能なほぼすべてのストアが対象になり、ユーザーの3人に1人が「ECOくじ」を利用。その結果、配送指定注文時の余裕のある日程の選択率は約6倍に伸長した。
通常、最短の配送日が選択される傾向がある中、ユーザーが余裕をもった配送日を指定するきっかけとなり、物流観点でも負荷軽減につながる取り組みとなっているとし、9月も引き続き実施する。また、10月も同一の施策の実施を予定している。
「ECOくじ」利用しているユーザーの属性は、30～60代の女性が多く、商品では食品・飲料の買い置きなど、すぐには使用しない商品の購入で利用する傾向にある。一方、PC・スマホ用品や、DIY・自動車関連用品などすぐに必要になるものは、最短配送日指定の配送利用が多く、商材によりニーズが分かれる結果となった。
利用ユーザーからは、「急いでいない荷物だったのでゆっくりな配送にしてポイントがもらえるのは10円でも嬉しい」、ストアからは「集中する注文を分散・平準化できることで、発送出荷業務の負担軽減につながっている。余裕をもった配送日を指定するというユーザー購買行動が今度より浸透していけばいい」といった声が寄せられているという。
