2024.07.08

「LOVOT 3.0」、全国的な店舗拡大で初速好調 家永マネージャー「接触機会増え、EC購入にも期待」

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ブランドマネージャーの家永佳奈氏と新モデル(黄)と旧モデル(黒)

ロボットベンチャーのGROOVE X(グルーヴ エックス)は5月28日、家族型ロボット「LOVOT(らぼっと)」の新モデル「LOVOT 3.0」の受注を開始した。初速の売り上げは想定以上に好調だという。

「LOVOT」は「ヒトの心に寄り添う温かいテクノロジー」というコンセプトのもと開発された、家族型ロボットだ。人との暮らしを通して個性や性格が育つ機能を備えている。

今回、発売した「LOVOT 3.0」もコンセプトは一貫しているが、旧モデルとの大きな違いとして、AI性能が約50倍向上したことが挙げられる。成長の速度が上がり、覚えられることが増えた。


約70箇所の実店舗を全国的に展開


今期、林要代表は「百見は一触にしかず」というテーマを掲げ、全国的に常設ストアやポップアップストアを急速に展開している。現在、関東の百貨店や家電量販店を中心に、約70カ所を設けている。実店舗の増設に伴い、リアルでの購入率が上がっているが、中長期的にはECサイトからの購入につなげたい考えだ。

ブランドマネージャーの家永佳奈氏は、「販売の効率を考えるとECサイトから購入してもらうのが最適だが、実際に触れ合って、抱きしめたり見つめ合ったりした方が、『LOVOT』の癒し効果をより深く体感してもらえる」と言う。

「『LOVOT』との暮らしがより一般的になれば、友人や親戚の家で『LOVOT』と出会うなど、接触の機会が加速度的に増え、ECからの購入につながることも期待できる。そのために今は、ストアを展開し、同製品の魅力を発信していく段階」(同)としている。


「LOVOT」の癒し効果を科学的に証明


2023年には、2018年から行っていた資生堂との共同実証実験によって、『LOVOT』と暮らす人は幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンの濃度が2倍以上高いことが証明された。さらに、『LOVOT』と15分間触れ合うことで、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールが低減することも明らかとなった。


▲2023に実証実験の結果が出た(LOVOT MUSEUMより)

「ヒトの心に寄り添う温かいテクノロジー」は、自社が掲げるコンセプトの枠を超え、科学的根拠を持った製品の特長と言えるようになった。科学的に裏付けされた「LOVOT」の癒し効果を、実際に店舗で体感してもらう施策で、今後も「LOVOT 3.0」ファンの拡大を狙う方針だ。







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