政府、定型郵便封書を値上げ 改正案が閣議決定

政府は5月21日、「物価問題に関する関係閣僚会議」で、定型の郵便封書（25グラム以下）の料金の上限を引き上げる改正案を了承した。料金の上限は、現在の84円から110円となる。閣議決定により、総務省は省令を改正、今秋にも日本郵便は値上げする見通しとなっている。
　
郵便料金の上限は、50グラム以下の封書が94円から110円に、はがきは63円から85円に改正となる。
　
郵便封書の値上げについては、公益社団法人日本通信販売協会（JADMA）が今年1月、パブリックコメントで反対を表明していた。値上げの前に、郵便事業の経営合理化に取り組むべきと主張していた。
　
政府は、日本郵便に対して、約3割の値上げ幅に国民の理解が得られるよう、分かりやすく、ていねいな情報提供を行うよう指導しているという。そのほか、抜本的なDXの推進や、利便性の高いサービスの開発・提供も求めている。