2024.05.10

楽天ラクマ、「ラクマ公式ショップ」の一部商品を「eBay」に出品する試験運用を開始

楽天グループは5月8日、フリマアプリ「楽天ラクマ」において、リユース事業者が中心に出店する「ラクマ公式ショップ」の一部出店者の商品を、「eBay」に出品する試験運用を開始した。これにより「eBay」の米国サイト「eBay.com」を利用するユーザーは、「ラクマ公式ショップ」に出品されている一部商品の購入が可能となった。「ラクマ公式ショップ」の販路拡大と海外販売促進を支援する。

フリマアプリ「楽天ラクマ」はこのほど、「ラクマ公式ショップ」の商品を「eBay」に出品する試験運用を開始した。対象ショップは、試験対象の「ファッションカテゴリ」商品を取り扱う「ラクマ公式ショップ」のうち、出品希望の7ショップ(2024年5月8日時点)で、今後順次拡大の予定。本取り組みにより、対象の「ラクマ公式ショップ」の商品を「eBay」の米国サイトである「eBay.com」のユーザーが購入可能になる。

国内のEコマース事業者が海外のオンライン・マーケットプレイスに独自に出店する場合、買い手の居住国により言語や国際配送に必要な手続きの違いがあり、それに応じた独自のノウハウが必要となる。本取り組みでは、それらの業務を「楽天ラクマ」が提携する事業者が担うことで、「ラクマ公式ショップ」の出店事業者が国内での取引と同様に海外への越境販売ができるスキームを提供する。

昨今、日本で販売・使用されたリユース品は海外バイヤーから「Used in JAPAN」と称され、保存状態の良さなどから「高品質・低価格」として注目されている。加えて近年の円安により、海外と日本における越境取引が活性化している。中でも「eBay」の主力マーケットである米国では、リユース品需要の高まりが顕著であることから、「eBay」への出品により日本のリユース品のさらなる販路拡大が可能と考え、今回の試験運用開始に至ったとしている。

今回の試験運用期間中は、需要が特に高いと考えられる「ファッションカテゴリ」の商品を出品する。eBayの日本法人イーベイ・ジャパンが発表した、2023年の日本における出品者の年間販売額実績では、「レディース アパレル&バッグ ブランド小物」と「時計・パーツ&アクセサリー」カテゴリが2022年に続き上位を占めており、こうした実績をもとに対象カテゴリを決定した。

今回の取り組みにより、「ラクマ公式ショップ」の販路拡大と、出店者の海外販売促進を図るとし、今後は試験運用によるユーザーの反応をみながら、本格提供を検討していく。

「楽天ラクマ」は、今後も個人や事業者が参加する取引を通じて、ユーザーに利便性や付加価値の高いサービスを提供すべく、新たなECプラットフォームの構築に努めていく考えを示した。




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