2024.05.07

ZOZO、商品取扱高は5.5%増 販促が奏功し、営業利益も過去最高

通期決算発表資料より

ZOZOの2024年3月期の商品取扱高は、前期比5.5%増の5743億7300円だった。営業利益は同6.5%増の600億7900万円だった。セールイベント「ZOZOWEEK」やテレビCMなどのプロモーション施策が奏功し、商品取扱高・営業利益ともに過去最高実績を更新した。

「ZOZOTOWN」事業における商品取扱高は、同6.7%増の4647億3400億円だった。3回の「ZOZOWEEK」を実施と夏・冬のセール開始期間にはテレビCMも放送し、集客を強化した。2023年11月23~26日はブラックフライデーのセールイベントを実施し、秋冬物販売のピークを作ったという。

同事業の直近の状況については、「気候影響を受け、苦しい状況が続いた。春物の立ち上がり時期に気温が低い時期が続いたため、3月が特に苦しい実績となった。今後も天候に振り回されることがあると思うが、ECならではの機動的なプロモーションで対応していく方針に変わりはない」 (澤田宏太郎CEO)と説明した。

カテゴリー強化策として、コスメECモール「ZOZOCOSME」に注力している。2024年3月末時点で国内外の700以上のコスメブランドを取り扱っている。商品取扱高の拡大に向け、新規ブランドの積極的な誘致やラインアップの拡大を進める方針だ。商品取扱高は130億円程度を目標としている。

「ヤフーショッピング」における商品取扱高は、同15.7%増の576億9600万円となった。

「プロモーションを踏み込めば、顧客もしっかりと反応をしてくれるという実感があり、まだまだポテンシャルのある売り場であると考えている」(同)と話した。

2024年3月期は前年に引き続き、2023年8月に新規開設した物流拠点「ZOZOBASEつくば3」に対する投資を実施した。2025年3月期も一部の既存物流拠点に対する省人化・自動化を目的とした投資を行う予定だ。

2025年3月期の業績予測では、商品取扱高を同6.1%増の6092億円としている。






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