2024.04.22

【越境EC特集「トレンド分析」】海外進出は不可避の選択肢に!?米国、中国、東南アジアの傾向は?


【東南アジア】1時間でタイヤ売上1000万円


人口増や購買力向上を受け、海外進出先として、東南アジアに目を向ける日本企業が増えている。

東南アジアECといえば、「Lazada(ラザダ)」「Shopee(ショッピー)」のPFのシェアが大きい。「TikTok」のEC事業も存在感を増している。

まだ中国ほどの規模ではないが、ライブコマースも盛んだ。例えば、ある支援事業者によると、「ベトナムでは、最近1時間のライブコマースでタイヤが1000万円、机が600万円売れた。ネットで楽しみながら買い物をする人が多い。一昔前の中国に似ている」と話す。

越境EC支援のフューチャーの小柳みゆ社長は、「マレーシアなどで日本企業のライブコマースを実施しているが、売り上げは伸び続けている。東南アジア市場で先行者利益を獲得するなら今がチャンス」としている。


インバウンドが狙い目


インバウンド需要が拡大している。ネオ・ウィングでは、インバウンド需要との兼ね合いでアパレル絡みの商材が伸びているという。

今後は、コロナ前のような、訪日外国人が日本で購入した商品が、帰国後に越境ECでも売れるモデルが再度定着する可能性も高い。

海外向けのマーケティングを行う企業からは、「メード・イン・ジャパンだから売れる時代は終焉を迎えた」といった声を聞くことも増えている。事前の入念な市場調査や情報収集、マーケティング面の投資は必要不可欠だろう。

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