2024.04.17

「楽天ラクマ」と「FROM JAPAN」、越境取引における国・地域別ブランドの人気ランキング発表

フリマアプリ「楽天ラクマ」を運営する楽天グループと、海外在住のユーザー向けに運営する越境ECサイト「One Map by FROM JAPAN」を運営するFROM JAPANはこのほど、2023年に「FROM JAPAN」から「楽天ラクマ」の商品を購入した海外ユーザーを対象に調査を実施し、「越境取引におけるファッションブランドランキング」を発表した。北米では「LOUIS VUITTON」などのラグジュアリーブランド、アジアやフランスでは日本のファッションブランドが上位にランクインする結果となった。

楽天グループと、日本の商品を世界へ送る購買代行サービス「One Map by FROM JAPAN」を運営するFROM JAPANは、特に取引数が多い9つの国・地域において、「FROM JAPAN」から「楽天ラクマ」の商品を購入した海外ユーザーを対象にした調査を実施し、取引されたファッションブランド品の実績に基づく「越境取引におけるファッションブランドランキング」を発表した。調査対象期間は、2023年1月1日~12月31日。

アメリカでは、1位が「LOUIS VUITTON」、2位が「GUCCI」とラグジュアリーブランドが続き、3位に自国発祥ブランドの「NIKE」、4位が日本のブランドである「Angelic Pretty」、5位にも日本のブランド「A BATHING APE」がランクインした。1位の「LOUIS VUITTON」は、レディースバッグを中心に多く取引されている。この結果について「FROM JAPAN」は、「日本で出品されているラグジュアリーブランドのリユース品はアメリカでとても需要が高い状況」とし、その背景には、日本には状態が良いリユース品が多く商品レパートリーも豊富にあること、近年は「為替の影響から購入しやすい」という声が多いことを挙げた。



香港では、1位が「HERMES」、2位が「CHANEL」、3位が「Supreme」、4位が日本のブランドである「NEIGHBORHOOD」、そして5位にも日本のブランド「G-SHOCK」と、ラグジュアリーブランドの中でも特に高価格帯の商品が多いブランドが上位に並ぶ結果となった。これについて「FROM JAPAN」は、香港は現在、他の地域と比較しても越境取引がとても活性化している地域で、高価格なブランドの人気があるとし、その背景には、「アメリカと同じく、日本のリユース品における品質の良さなどがあると考えられます」と考察した。



イギリスでは、1位が「NIKE」、2位が「ISSEY MIYAKE」、3位に「canterbury」、4位が自国発祥ブランドである「ROLEX」、そして5位には日本を代表するファストファッションブランドの「UNIQLO」がランクインした。この結果について「FROM JAPAN」は、イギリスは「FROM JAPAN」利用者層では若年層ユーザーによる購入が多いため、若者に人気があるブランドがランキングの傾向に現れているとの見解を示した。



シンガポールでは、1位が「HUMAN MADE」、2位が「A BATHING APE」、3位が「NEIGHBORHOOD」、4位が「Ank Rouge」、5位が「G-SHOCK」と、今回の調査で唯一、1位から5位のがすべて日本のブランドとなった。この結果について「FROM JAPAN」は、 シンガポールは「FROM JAPAN」利用者層では男性が比較的多い国であるため、メンズファッション、カジュアル系のブランドの支持が多いという傾向が出ていると分析した。



カナダでは、1位が「LOUIS VUITTON」、2位が「Angelic Pretty」、3位が「GUCCI」、4位が「Vivienne Westwood」、5位が日本のブランド「HYSTERIC GLAMOUR」となった。アメリカでも「LOUIS VUITTON」は1位に挙がったが、アメリカで購入されているのはバッグが多い一方で、カナダでは財布などのファッション小物が多い傾向が見られた。この結果を受け「FROM JAPAN」は、 カナダは「FROM JAPAN」の利用者層では18~34歳のユーザーからの購入が約70%を占めており、若年層に人気が高いブランドが並んだとの見解を示した。



マレーシアでは、1位が「MARC BY MARC JACOBS」、2位が「Oakley」、3位が「G-SHOCK」、4位が「CHANEL」、5位が「COACH」だった。「MARC BY MARC JACOBS」は「ショルダーバッグ」の取引がもっとも人気のアイテムだった。この結果を受け「FROM JAPAN」は、「Oakley」のサングラスや「G-SHOCK」の時計など、スポーティーな小物が多いのもマレーシアの特徴だとした。



台湾では、1位が「agete」、2位が「BURBERRY」、3位が「marimekko」、4位が「minä perhonen」、5位が「SNIDEL」と、他ではみられなかったブランドが並ぶ結果となった。この結果について「FROM JAPAN」は、台湾は、香港同様に越境取引において大変活気のある市場であるとし、特にファッションも多く取引されている地域で、日本のブランドも海外のブランドも幅広く支持されているとした。



イタリアでは、1位が「ROLEX」、2位が「SEIKO」、3位が自国発祥ブランドの「BVLGARI」、4位が「axes femme」、5位が自国発祥である「GUCCI」、日本の「UNIQLO」および「Yohji Yamamoto POUR HOMME」となり、上位3位が時計・宝飾品ブランドという結果になった。この結果を受け「FROM JAPAN」は、 スマートフォンが普及して腕時計を使わない人も一定数いる中で、「ファッション」としての腕時計という需要が高いのがイタリアの特徴と考えられるとした。



フランスでは、1位が「GU」、2位が「Angelic Pretty」「GRL」「Secret Honey」、そして5位が「EATME」および「NIKE」と、ランキング全体を通して日本の「Kawaii文化」を象徴するブランドが多い結果となった。これを受けて「FROM JAPAN」は、 フランスのランキングにはフリルやリボンのついた「原宿系ガーリースタイル」なファッションブランドが名を連ねており、フランスでの日本ブランドの人気がうかがえると述べた。









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