2024.03.19

「ひとりEC」のミウラタクヤ商店、顧客との交流で売上回復 SNS中心のマーケティング

SNSでの投稿

「ひとりEC」の状態で、ダイエットコーヒーなどのECを展開するモノリスは2023年以降、月次売上高が増収基調に転じている。LPやバナー広告を中心に展開していた従来のマーケティングスタイルを、SNS中心に方向転換していったことが奏功しているという。月次売上高が前年同月比で30%増となる月も出てきているという。

「これまではLPの質を高めることに注力していた。だがLPを作ってバナーを作り、動画も撮影してとなると効率が悪い。その上、競合が多く、売り上げも伸びなくなっていた」(三浦卓也社長)と話す。
 
2022年の月次売上高は減収傾向だったとしている。
 
そこで三浦氏は、2023年以降、ラインとインスタグラムを軸に据えつつ、SNSを中心としたマーケティングスタイルに切り替えていったという。「一方的な広告に頼るのではなく、顧客との『交流』の中で売ることを意識するようにした。その結果、売り上げが回復しただけでなく、CPAもこれまでの半分になった」(同)と話す。

同社が販売しているのは、ダイエットコーヒーとプロテインだ。SNS中心のマーケティングスタイルに転換した背景には、これまでSNSで訴求しにくかった、40~60代の男性や高齢者に対しても、SNSで訴求しやすくなったことがあるという。「数年前に比べ、インスタグラムのユーザー層が大きく変わりつつあると感じる。今では、中高年男性からインスタグラム経由で問い合わせが来ることも多い」(同)と話す。

2023年1月には、小規模EC事業者を支援する取り組みとして、オンラインサロンの開設も行った。参加者は2024年2月時点で、約250人だという。

「週5回、ラジオ感覚でECの運営について話している。『月商100万円に満たないEC』などを対象にした内容にしている。『ひとりEC』を運営しているということで、小規模EC事業者から相談が寄せられることもある。個別で対応するのには限界があるが、1対複数であれば対応できる。今後もこういった形で、EC事業者を支援する事業も展開していきたい」(同)と話している。




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