2024.01.28

柿の葉寿司の「ゐざさ中谷本舗」、老舗企業がデジマ強化 インフルエンサーやUGCを活用

中谷圭佑氏

創業100年を超える老舗の中谷本舗は、柿の葉寿司を若者に購入してもらうため、デジタルマーケティングに力を入れている。インフルエンサーマーケティングを実施し、UGC(ユーザー生成コンテンツ)をサイト内に掲載することで、売り上げは対前年を毎月超えているという。

2020年2月にサイトをリニューアルし、EC事業を強化している。

商品購入者のボリュームゾーンは50代以上だ。ギフトとしての購入が約6~7割程度いる。季節ごとのイベントに合わせて、限定の包装紙を用意したり、特集ページを作成している。

「2022年6月、UGCツールを導入した。特集ページにUGCをしっかりと埋め込み、クリックされるようにしている。星の数だけでなく、お客さまの声をページに表示させることで購入のハードルを下げている」(商品部兼通販事業部 中谷圭佑氏)と話す。


▲柿の葉寿司

若い世代にギフトとして選んでもらうため、2022年7月からインフルエンサーマーケティングを開始した。従来はSNS経由での購入はなかったが、導入後は増えていったという。

実際に購入につながっているため、インフルエンサーマーケティングの効果を実感している。フォロワー数は重要視せず、直近のエンゲージメントが高かったり、コメントに対しコミュニケーションを図っているインフルエンサーを積極的に採用している。

「30~40代の母親世代を意識的に採用している。商品は安くないので、若者を取り込むためにもまずは30代以上から認知を広めていきたい。アクセスしてくる顧客の年代も徐々に下がってきている」(同)と言う。

そのほか、LINEも強化している。実店舗とECを連携し、顧客データを基にセグメント配信を行なっている。観光客がメインの店舗に訪れた顧客には、ECの情報を配信するなどしている。


▲詰め合わせ

LINEを強化しながら、会員データを一つに統合し、使いやすく利便性の高いものにしていきたいという。

「店舗とECのポイントは、『どちらでも使える方がいい』と言うお客さまが多い。ポイントを統合し、より購入しやすいように整えていきたい」(同)と言う。

50代以上がメイン顧客だったが、さまざまなデジタルマーケティング施策により、30~40代も増えてきている。まだまだ年配層も多いため、使いやすいサイト作りを心がけたいとしている。




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