2023.12.24

宅配は「対面配達」が主流、宅配BOX利用は18.5% エルテックスが宅配の利用実態を調査

通販システム構築・支援/ECサイト構築を主要事業として手がけるエルテックスは12月21日、通信販売に関する「消費者の行動や意識」を集計・分析した調査結果の最新版「『通信販売に関する【消費者調査】2023』通販利用者 宅配の利用実体」を公開した。宅配の形態は対面配達が主流で、宅配BOX利用は18.5%なことなどがわかった。

エルテックスは、通販システム・ECサイトの「統合構築」を積極的に推進しており、通信販売に関する市場動向を考慮した独自調査「通信販売に関する【消費者調査】2023年」を実施し、通販利用者の宅配利用の実態を公開した。調査期間は2023年12月2日~12月5日、回収サンプル数は600。

調査では、通信販売を利用する消費者の「消費行動や利用動向」などを集計・分析。自社の中核顧客である通販企業の先の一般消費者の行動や意識を把握することで、通販やECに関する弊社ソリューションサービスを改善し、顧客通販企業へ提供しているサービス強化やビジネス貢献につなげて行きたい考えを示した。

通信販売利用時の自宅や事務所などへの「配送方法」をたずねた問い(複数回答)では、「時間指定した対面配達」が55%でもっとも多く、「時間指定しない対面配達」(48.3%)、「置き配(玄関やその他指定場所)」(35.8%)と続いた。一方で、宅配BOXを使った置き配は18.5%、「PUDO」といった宅配便ロッカー利用者も11.8%と、割合としては多いと言えない結果となった。

【通販で買い物をした際の自宅や事務所などへの「配送方法で当てはまるもの」は?(複数回答)】


知っている宅配ブランドをたずねた問い(複数回答)では、認知率がもっとも高いのは「宅急便(ヤマト運輸)」(85.7%)で、「ゆうパック(日本郵便)」(79.2%)、「飛脚宅配便(佐川急便)」(61.3%)と続いた。「宅急便」と「ゆうパック」は6.5ポイントの差で、極端な差は見られなかった。その他、「カンガルーミニ便(西濃運輸)」(38.3%)と「フクツー宅配便(福山通運)」(32.2%)の2ブランドはやや数値が低めな結果となった。

【知っている宅配ブランドは?(複数回答)】


知っている宅配ブランドの中で、もっとも商品を届けてもらいたいブランドをたずねたところ、トップの「宅急便」が64.5%なのに対し、2番目の「ゆうパック」が16.2%、3番目の「飛脚宅配便」が10.7%と大きな差が生じ、「宅急便」がひとり勝ちする結果となった。

【知っている宅配ブランドの中で一番通販商品を届けてもらいたいブランドは?(単一回答)】


通販商品をもっとも届けてもらいたい宅配ブランドを選んだ理由をたずねた問い(複数回答)では、「宅急便」「ゆうパック」「飛脚宅配便」ともに「信頼できる」がもっとも多くの回答を得た。

「宅急便」は、「よく知っている」「再配達になったとき依頼が簡単」をはじめ、多くの項目で平均的にスコアが高くなっており、前問の「いちばん届けてもらいたいブランド」のトップになった要因と考えられるとしている。

【一番、通販商品を届けてもらいたい宅配ブランドを選んだ理由は?(複数回答)】


一方、「飛脚宅配便」は、「品物をていねいに取り扱ってくれる」(39.1%)、「親切」(37.5%)の2項目で他ブランドより高スコアだった。「親切」のスコアでは、「ゆうパック」(20.6%)の2倍弱のポイントとなった。「飛脚宅配便」の回答数が64と、「宅急便」(n=387)、「ゆうパック」(n=94)と比較すると少ないいため、やや偏りが生じる可能性もあるが、傾向として大きな誤差はないとしている。




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