メイキップは12月18日、パーソナライズサービス「aunn Personalization」の提供を開始した。フェーズ1として、ユーザーの体型とマッチしたスタッフのコーディネート画像をユーザー個々にパーソナライズ表示する機能を提供する。アパレルECにおいて、体型データを軸にパーソナライズされたECインターフェースの実現を目指す。
メイキップが提供を開始したパーソナライズサービス「aunn Personalization」は、サービス名に"阿吽の呼吸"の「あうん」と、「あなたが今望むものをすべて」提供することを意味する「All You(U) Need Now」の頭文字の意味を持つ。「息がぴったりと合うこと」や「何も言わなくてもお互いの行動が分かること」の象徴である「阿吽の呼吸」のように、ユーザーのニーズや意向を言葉を超えて理解し、応えることを目指しており、ユーザーが現在必要としているものを言葉を交わすことなく感知し、提供するというサービスの理念が込められている。
このほどフェーズ1として、ECサイトの商品詳細ページにおいて、ユーザーの体型に近いスタッフのコーディネート画像を優先的に表示する「aunn スタッフコーディネートレコメンド機能」の提供を開始した。
ユーザーの体型やサイト内行動（趣向）をもとに、スタッフコーディネートコンテンツをユーザー向けにパーソナライズ。自身の体型や趣味に合うコーディネートを優先的に表示・発見しやすくし、商品購入やスタッフお気に入り登録へのアクションを促すことで、スタッフコーディネートコンテンツ経由の売上増、閲覧されるスタッフの幅の拡大、スタッフのお気に入り登録総数の増加効果が期待できる。
メイキップは、アパレルECにおいてスタッフコーディネートが普及する一方で、コーディネート情報が溢れ、ユーザーからの「自身に合ったスタッフのコーディネートを探すのが面倒」という声が増加しているとし、ユーザーの体型に近いスタッフのコーディネート画像を優先的に表示する本機能の開発に至ったとしている。メイキップはこれまで、サイズレコメンドエンジン「unisize」を約300サイトへ提供、月間アクティブユーザー数は200万MAU（Monthly Active Users）を超えており、圧倒的な量の体型データを保有している。その資産を活かし、ユーザーの体型から最適なスタッフコーディネートを割り出し、優先的に表示させるというシステムを開発した。
さらに「aunn Personalization」開発の背景として、ECサイトの見え方（インターフェース）がここ十何年も変わっていないという課題意識も挙げた。「TOPページのメインビジュアルに特集のバナー、その下に新着の商品情報が置かれている」という一般的なインターフェイスでは、ユーザーは画一的な情報の中から自身が欲しい情報を能動的に探す必要がある。また、体型に関してマイノリティな人（特徴的な体型をしているなど）にとって、好みの服を見つけてもそもそも体型に合う商品がなく断念せざるを得ない場合もあり、アパレルECが楽しくショッピングをする場になっていないという現状もあるとした。
こうした状況において昨今は、SNSのように個々のユーザーに対してパーソナライズされた情報を自動で表示させることが一般的となりつつあるとし、今後アパレルECの未来においてもそうしたインターフェースが選ばれていくとの見解を示した。
「aunn Personalization」は、現時点でアップデートの工程をフェーズ3まで考えているとし、今回の「商品詳細ページにて自分の体型に近いスタッフコーディネートがレコメンドされる」機能を皮切りに、今後もアパレルECの発展のため、さまざまなサービスを提供していくとしている。
「aunn Personalization」の提供開始にあたり、パル 執行役員 プロモーション推進部部長 堀田覚氏は、「『aunn Personalization』のリリースおめでとうございます。 スタッフのコーデ投稿数が増える中、Webのお客様に合ったコーディネートの効果は実感しておりました。今後、体型や趣向もパーソナライズされることで、お客様が検索せずとも自身に合ったコーデが発見できる、気持ちの良いサイトとなっていくことは間違いありません。また、体型や趣向が似ているスタッフを発見できることで、お客様とスタッフのより強固な関係性が築けるイメージもあり、今後の展開に大変期待しております」とコメントした。
セキミキ・グループ EC事業部 事業部長 嶋内一紀氏は、「弊社にとってスタッフコーデネートのコンテンツは、購入者の約75％が見ている人気コンテンツなのですが、投稿数が多いために自分の体型に合ったコーデを探せないというお客様の声を多数頂いておりました。unisize様の体型データを使った仕組みは、そういったお客様のニーズにベストマッチしたコンテンツであり、1人1人のお客様の体型にあったコーデを紹介できることから、まさにECサイト上で接客ができる仕組みだと考えており大変期待しております。また、後々は、店舗のスタッフの接客の手助けにもなるコンテンツだと考えております」とコメントした。
