2023.12.01

ACROVE、「楽天SOM」受賞の酒類EC「パームツリーインターナショナル」を子会社化

ECブランドの販売支援事業と、育成を目的としたM&Aを実現するECロールアップ事業を同時展開するACROVE(アクローブ)は11月30日、高級シャンパンのEC販売を手がけるパームツリーインターナショナルの全発行済株式を取得し、完全子会社化したと発表した。両者の経験と知見を組み合わせ、シャンパンワイン市場でのさらなるシェア獲得・販路拡大に加え、パームツリーインターナショナルの持つ海外販路を生かした既存ブランドの海外展開拡大を図る。

ACROVEは、自社独自のビッグデータを活用し、EC売上最大化を実現する一気通貫の販売支援「ECプラットフォーム事業」と、ブランドと事業の育成を目的としたM&Aや事業承継型M&Aを実現する「ECロールアップ事業」の2事業を同時に展開。ユニークなビジネスモデルによる2事業の相乗効果を強みとしている。

このほど、パームツリーインターナショナルの全発行済株式を取得し、完全子会社化した。本M&Aは、2022年6月ECロールアップ事業開始以降9件目のM&Aとなる。

酒販免許を保有するパームツリーインターナショナルは、「アルマンド」や「オーパスワン」など主に高級シャンパンやワインを取り扱う酒類EC販売事業を展開。「楽天市場」のワインジャンルにおいて「SHOP OF THE MONTH(SOM)」受賞した実績を誇り、日本独占販売のシャンパンの取り扱いと、オリジナルシャンパンの開発を強みとしている。


▲最高級シャンパンの「アルマン・ド・ブリニャック・ブリュット・ゴールド」


▲最高級ワインの「オーパスワン」

他社と大きく異なるオリジナルシャンパン開発のサービスは、オリジナル商品の開発支援も行っており、提携ワイナリー探しから、ボトルデザイン、オリジナルラベルの作成といちから好みのシャンパンを手がけることが可能。製造元からラベル変更許可を得るのが困難ななか、パームツリーインターナショナルではラベルのデザインも手がけることができる。

新規参入が難しい高級酒類市場において、パームツリーインターナショナル 代表の谷口景祐氏が有する独自の販売網と営業力、企画開発力により、2億を超える売上規模に至っており、谷口景は今後も引き続き事業に携わる。

谷口氏が培ってきた各所との関係性の強さと実績に、ACROVEのECブランド運用の知見と人材が組み合わせることで、シャンパンやワイン市場での更なるシェアの獲得を図る。また、2023年7月末にグループ会社となった食品卸に歴史と強みを持つ丸万の販路を活用し、百貨店や高級層向けスーパー、新規の飲食店への卸販売など、輸入ワインのさらなるオフライン販路拡大を目指す。

ACROVEの既存のブランドに関しては、パームツリーが保有する海外販路を生かし、輸出入を強化し海外展開を拡大していく考えを示した。

今回の取り組みにあたり、パームツリーインターナショナル 代表 谷口景祐氏は、「2021年に会社設立して以降、主に名の知れた高級シャンパン・ワインを軸に、日本に輸入されていない高品質な商品の取り扱いを拡大して参りました。ECでのマーケットシェア拡大と商品ラインナップ拡充を課題として抱えるなかで、今回ACROVE社様とご縁があり、グループに参画出来る機会を頂けたことを非常に嬉しく光栄に思っております。荒井社長の人を惹きつけるお人柄と、活気溢れる従業員の皆様に直接お会いし、今後ますます発展出来るものと確信しております。今後も弊社のシャンパン・ワインでお客様の日常を少しでも豊かにできるよう邁進致します」とコメントした。

ACROVE 代表取締役 荒井俊亮氏は、「この度、パームツリー様とご縁をいただくことができ、嬉しく思うと同時に事業拡大に期待を寄せております。弊社はこれまで、独自のビッグデータを活用してEC事業者様とその先のお客様に貢献できる事業を展開してまいりました。パームツリー様が有する販売網、効果的なプロモーション戦略は、ACROVEが有する消費者へ届けるマーケティング戦略、物流網と親和性が高く、グループとして一緒になることで高い相乗効果を生み出すと確信しています。本M&Aを通じて、EC事業者様ならびにその先のお客様へより質の高いサービスを提供し、一つでも多くの素敵なモノが一人でも多くの人に届くよう、『良いCommerceが届く世界へ。』の実現に向けて事業を邁進してまいります」と述べた。




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