2023.11.20

虎の穴、新物流センターを移転 物流DX化による効率的な配送体制確立へ

ユメノソラホールディングスのグループ会社で、マンガおよびアニメ・同人誌やキャラクターグッズ等の委託流通販売事業を行う虎の穴は11月17日、千葉県八千代市に移転した自社物流センター「とらのあな物流センター(TLC)」の本格稼働を開始した。物流システムのDX化によるスピードと拡張性を追求する。

虎の穴は、社是として「クリエイター支援」を掲げ、クリエイターが生み出す創作物をユーザーへ届け、クリエイターとユーザー双方の懸け橋となることを心がけ事業を展開してきた。

このほど、千葉県八千代市の新物流センター「とらのあな物流センター(TLC)」の本格稼働を開始した。延床免責は1万1418平方メートルで、取り扱い商材数は約8万アイテムとなる。



コロナ禍を迎えた頃から通販の急激な需要増が生じ、既存の物流センターではソフト面・ハード面とも対応が難しい状況が増えてきたことから、顧客のニーズに応えるには24時間365日稼働可能な、オートメーション機能を駆使した物流システムをゼロから構築できる新拠点への移転が不可避であると判断。将来的な稼働の想定を踏まえたうえで、千葉県八千代市の「プロロジスパーク八千代1」への自社物流センターの移転を決定した。



今回の移転により、物流プロセスのDX化による効率的な配送体制を確立し、迅速かつ確実に商品を配送する「生産性の向上」、倉庫管理をオートメーション化することにより、配送する商品の品質保持と高い信頼性を提供する「顧客満足度の向上」、センター内のアメニティ性能の充実により、快適かつ効率の良い就業環境を整える「従業員の環境整備」、自社EC事業の成長・拡大に伴い、今後も積極的な設備投資を図ると同時に、物流プロセスやアフターサービスの継続的な強化を図る「継続的な成長強化」を目指す。



同センターは、今回の移転での「AutoStore」システムの導入に伴うオートメーション機能による高生産性の実現により、ポストサイズの投函発送物の出荷発送力については国内でも指折りの機能を有する物流センターとなった。



虎の穴グループは、これからも「クリエイター支援」に取り組み、より一層の顧客満足度の向上と業務効率化による従業員の負担軽減及び職場環境の改善のため、今後も積極的な投資を試るとしている。まずは本センターにて顧客ニーズに即したDX化を推進し、24時間効率よく稼働できる体制作りから、生産性を倍にすることを目標としつつ、さらに他社を含めた別事業との連携を図るなど、積極的な“攻める流通”を展開していく考えを示した。



新物流センターのオープンを記念して、11月17日~11月30日の期間にキャンペーンを開催し、メール便の送料無料やクーポンの配布を行う。



虎の穴は、あらゆる創作と創作の体感というニーズに応えるべく、“想像と発信の場で、人類の幸せに貢献”を経営理念としており、「同人誌」を世界で初めてイベントの場以外で一般流通させた業界のパイオニアとして、これからも一貫してクリエイター、およびユーザーへの支援を行っていくとしている。




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