2023.11.01

和装ECの京越、アパレルD2C「overE」を子会社化 上場に向けて積極的なM&Aを検討

京越は11月1日、胸が大きな女性のためのアパレルブランド「overE(オーバーイー)」を運営するエスティームの株式を取得した。これによりエスティームは、京越の連結子会社となった。株式上場に向けて第2、第3の柱の確立を目指し、積極的なM&Aを検討していく考えを示した。

2009年に和装EC事業からスタートした京越は、創業から数年で和装EC業界でトップに立ち、その後も年率10%以上の成長率を維持しながら、着物店舗・宅配レンタル、アパレル、スポーツなど多様な事業を展開してきた。

2023年時点で約36億円の売上高を2027年には100億円に伸ばし、株式上場を果たしたいとしており、過去の成功事例を他の分野に横展開し、和装EC事業に次ぐ第2、第3の柱の確立を目指すなかで、ものづくり企業全般を幅広く対象として積極的なM&Aを検討している。

今後は既存事業を強化しつつ、新規事業にも積極的に挑戦するとし、このほど胸が大きな女性のためのアパレルブランド「overE(オーバーイー)」を運営するエスティームの株式を取得し、子会社化した。



「overE」は、胸が大きな女性向けのレディースアパレルブランドの先駆者として独自のポジションを築いてきた。日本女性の4人に1人はEカップ以上という調査もあり、潜在的なポテンシャルを秘めているとし、京越の保有するリソースやノウハウを提供し、事業を大きく飛躍させるために共に取り組む姿勢を示した。


▲京越 代表取締役 呉越氏

今回の株式取得にあたり、京越 代表取締役 呉越氏は、「京越のM&Aは一緒に成長できるパートナー探しだと考えています。『overE』を運営するエスティーム社は、経営方針の『人が集まる、人が喜ぶ、人が育つ』という人を中心とした考えを共有できる社長、従業員がいる会社であると思えたことが資本提携を決めた理由となります。京越の強みは、中国に点在する工場に対して自社工場並みに品質管理が行えることやECモールでの販売力、売上を支えるしっかりとした管理能力などがあります。このような強みをもとにエスティーム社の良さを引き出し、成長することで、お客様に必要とされる会社となるよう、ともに研鑽していきたいと考えています」と述べた。


▲エスティーム 代表取締役 和田真由子氏

エスティーム 代表取締役 和田真由子氏は、「『overE』が誕生して早8年目になります。ひとえにお客様とメンバーに支えられて右肩上がりで成長をしておりましたが、もっとお客様の想いに応えられる商品ラインナップの拡充・事業展開には、人的・資金的リソースに加えて、ネットワークや知識、経験も必要であり、これらをもたらす強力なパートナーシップを結びたいと考えるようになりました。その中で京越社に出会い、まさに私達が目指していくべき会社だと感動しました。事業モデルと実績はもちろんのこと、経営理念に『人が集まる、人が喜ぶ、人が育つ』を掲げる社風です。当社の社名『エスティーム』は自尊感情という意味を持つ『Self-Esteem』に由来しています。これを『胸を張って生きていく』と訳し、お客様も社員も胸を張れる会社を目指して参りました。私個人としても、一代でこれほどの会社を育て、上場に向かわれる呉社長の下でリーダーシップと経営を学び、更に挑戦していきたいと思います」とコメントした。




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