オンライン決済代行大手のSBペイメントサービスは、東南アジア各国の決済代行会社との提携を進めている。10月2日には、第1弾として、インドネシアの決済代行大手であるPT. Mitra Transaksi Indonesia(ピーティー・ミトラ・トランザクシ・インドネシア、以下MTI)と提携した。MTIは、決済代行サービス「Yokke(ヨッケ)」を提供している。
Yokkeは、インドネシアの政府系銀行Mandiri(マンデリ)の100%子会社だ。SBペイメントサービスによると、Yokkeは2023年4月時点で、インドネシア国内のカード決済額のシェア約25%を占める大手決済代行会社となっている。SBペイメントサービスは、現地でビジネスを展開したい日本企業に対して、Yokkeを紹介し、約20種類の決済手段を提供するとしている。
SBペイメントサービスによると、インドネシアでは、クレジットカードの普及率が非常に低いという。そのため、主流の決済方法は、デビットカード、銀行送金、e-ウォレット(ID決済)の三つとなっているとしている。e-ウォレットは、「OVO(オヴォ)」「gopay(ゴーペイ)」を始めとした5大e-ウォレットの利用率が高く、「Yokke」では、いずれも利用可能となっているという。
インドネシアの人口数は世界で第4位。国民一人当たりのGDPが約5000ドルとなるなど、右肩上がりの成長市場となっている。
インドネシアへの進出を考えている日系企業やグローバル企業は多く、SBペイメントサービスは、現地に、実店舗やECサイトを構築したい企業向けに、Yokkeを紹介していくとしている。
SBペイメントサービスは今後、インドネシア以外の東南アジアの国の現地の決済代行会社とも提携し、日系企業への紹介を行っていく計画だ。