2023.10.24

ハンドメイドマーケット「minne」、作品の「限定公開」に対応 取り置きや優先販売、買い占め・在庫切れ対策にも効果

GMOインターネットグループのGMOペパボは10月20日、ハンドメイドマーケット「minne(ミンネ) byGMOペパボ」において、作品の「限定公開」を可能にした。これにより、指定した作品のURLを知るユーザー限定での販売が可能となる。個別の注文や取り置き、買い占め防止、対面販売時の在庫切れからくる販売機会の損失を回避するなど、多様なシチュエーションでの活用を提案する。

GMOペパボの提供する「minne byGMOペパボ」は、89万件を超える作家・ブランドによる、アクセサリー、家具、生活雑貨、食品、デジタルコンテンツなど幅広いジャンルの作品が販売・展示されている、国内最大規模のハンドメイドマーケット。

10月20日には、特定のユーザーのみが閲覧・購入できる作品URLが発行できる「限定公開」を可能にした。「限定公開」した作品は、ショップや検索結果画面には表示されなくなる。URLを知るユーザーのみ作品ページを閲覧できるほか、作品を閲覧したユーザーのページにのみ「最近見た作品」として作品が表示される。「限定公開」の作品においても購入者はレビューを投稿できるが、投稿されたレビューはショップや作品詳細のレビュー欄には掲載されない。

“1点もの”が特徴のハンドメイドにおいては、特定の顧客からのオーダーメイドや、取り置きの依頼が多くあり、「minne byGMOペパボ」を利用する作家・ブランドからは、購入者の限定をしたいという声が多く上がっていたとし、そのニーズに対応を図った。

「minne byGMOペパボ」では、これまで購入者を限定する場合は、多くのCtoC ECサービス同様、対象者購入用の専用の作品ページを作るしか方法がなかったが、専用ページは公開範囲をしぼることができず、誰でも閲覧できてしまうため対象者以外の購入者に購入されてしまうという課題があった。また、専用の作品ページがあると、対象者以外にはショップページに自分の購入できない作品が並んでいるように見えるため、購入者のストレスにも繋がるという現状もあった。

「限定公開」では、作品の公開設定時に「限定公開」を選択することで、指定のURLを知っているユーザーのみが作品を閲覧・購入できるため、特定のユーザーから依頼された作品や、取り置き作品の販売をよりスムーズに行うことができる。その他、特定のユーザーに向けた「新作」の先行販売や、「数量限定作品」および「サンプル品」といった作品の優先的な販売、「卸売価格」での作品の販売などにも活用できる。


▲「限定公開」設定方法画面

また、ハンドメイド作品は一度に多くの作品を販売することが難しい作家・ブランドもあるが、「限定公開」を利用することで意図しない買い占めの防止も可能となる。


【公開設定の比較】


「minne byGMOペパボ」では作品ごとにQRコードの発行が可能なため、例えばイベント限定作品など対面販売で在庫切れが発生した場合に、顧客に作品のQRコードを共有し、その場で「限定公開」された作品ページを閲覧、購入してもらうことができる。また、購入を迷っている人に対し、印刷したQRコードを渡して後日購入できるようPRするなど、作品のQRコードと組み合わせることで、オフラインイベントや対面販売でも「限定公開」を便利に活用できる。


▲QRコード発行画面

その他にも、新規購入者向けや、次回の購入を促進する仕かけ作りとして、「限定作品」や「特典付き作品」等と紹介することができるため、ファン化・リピーター獲得へつなげることも可能だ。「限定公開」を活用することで、作家・ブランドの販売活動を効率化するとともに、オフラインとオンラインの販売を組み合わせることで、売上の向上や機会損失を防止できるとしている。

「minne byGMOペパボ」では、今回のリリースに先がけ、2023年9月15日に「限定公開(β)」をリリース。9月16日~9月18日に開催したオフラインイベント「minneのハンドメイドマーケット2023」に向け、出展作家・ブランドに活用方法について事前案内を実施したところ、イベント当日は会場での在庫切れによる売り逃しといった機会損失対策として活用された。




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