2023.09.22

ゲオグループ、配送無料の宅配型トランクルームサービス「2nd STORAGE」の対象エリアを東京23区全域に拡大

ゲオホールディングスのグループ会社であるゲオは9月20日、配送無料の宅配型トランクルームサービス「2nd STORAGE(セカンドストレージ)」のサービス対象エリアを東京都内23区全域に拡大した。今後もさらなる拡大・会員数の増加を目指すとともに、保管中の品物から不要になったモノを買取し、「セカンドストリート」と連携したサービスにより、グループのシナジーを生かしたモノの循環を生み出す。

ゲオはの提供する「2nd STORAGE」は、聞かなくなったレコードやCD、書籍、季節家電など普段は使わないモノや季節モノの服をスマホで簡単に預け、必要な時に手軽に何度でも手数料なしで取り出せる宅配型トランクルームサービス。

トランクルームサービスは、利用者が部屋を借りる「賃貸型」と、倉庫で商品を預かる「宅配型」分類される。「賃貸型」は利用者が借りた部屋を自身で管理をするため好きな時に持ち運びができるが、賃料の負担や空調などの環境もその部屋に依存し、持ち運びのための車両手配なども必要となる。一方、「宅配型」は、自分で荷物を取りに行くことはできないが、商品を業者が引き取るか発送するだけという便利さと、費用は月額費用のみというメリットがある。

「2nd STORAGE」は、段ボールに入らない季節家電やハンガーにかかったままの衣料品など幅広く対応が可能。保管施設は、年間を通じて空調・湿度が一定に管理され、セキュリティについても万全の環境を整えている。


▲管理体制の整備された2nd STORAGE倉庫

自宅の収納が狭く、どうにかしたいと思っていたものの、「近くのトランクルームが空いていない」「自身で重い荷物を運ぶことができない」などの理由で、自宅以外の場所にモノを預けるという選択肢を持てなかったなどの声があり、「預ける」需要の高さと、こうした課題を解消できる点が支持され、多くの利用者を得ている。

9月20日には、それまでの東京都内8区(中央区、港区、江東区、品川区、千代田区、新宿区、目黒区、渋谷区)から対象エリアを拡大した。これにより都内23区全域がサービス対象エリアとなった。

個人や企業がモノを預け、好きなタイミングで引き出すトランクルームサービスは、都心部を中心とした住居の狭小化や、家で過ごす時間やリモートワークの増加といったコロナ禍での生活の変化、働き方の多様化によるオフィスの縮小に伴う収納問題などの要因で需要が高まっている。


▲マイページのイメージ画像

こうしたなか、ゲオホールディングスでは、メディア事業のゲオやリユース事業のセカンドストリートを通して提供している「買う」「借りる」「売る」というサービスに加え、「預ける」領域まで対応することによるグループ内のシナジーとサービスの成長性を見込み、2022年3月に東京都内4区において「2nd STORAGE」の提供を試験的に開始。予想を超えて好評を得たため、2022年10月より8区へ拡大、このほど東京23区全域へ拡大計画を早めることを決定したとしている。

トランクルームサービスは自社の他サービスと収益の構造も異なり、月額費用が生じるストック型のビジネスモデルであるため安定した収益が見込めることも大きく、「2nd STORAGE」に今後も注力していく考えを示した。これまでに得た知見を活かし、首都圏を中心に今後もサービスエリアの拡大を予定しており、それに伴う会員数の増加を目指す。

サービス面では、「2nd STORAGE」で預かった保管中の品物の中で不要になったモノを買取し、「セカンドストリート」などの自社内で販売するなど、ゲオグループのシナジーを生かし、“モノ”を不要な場所から必要な場所へと移し、循環を生み出していくことで、リユース事業の顧客深耕を後押しするとしている。




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