2023.09.17

ベンナーズ、未利用魚サブスクのアクティブ会員数1万人を突破 料理動画で認知拡大

未利用魚サブスク「Fishlle!(フィシュル)」

ベンナーズが運営する未利用魚を使用したサブスクリプション(サブスク)サービス「Fishlle!(フィシュル)」は、堅実に成長を遂げている。サービス開始から約2年が経過した今年7月には、「フィシュル」のアクティブユーザーの会員数は1万人を超えた。商品力とデジタルマーケティングを活用し、認知拡大に成功している。

未利用魚とは、十分な水揚げ量がなかったり、形が悪いなどの理由で価値が付かず、通常の流通に乗らなくなってしまった魚のこと。

未利用魚は特定の地域だけではなく、全国の漁港に存在する。同社は国内に存在する全ての未利用魚を小売流通に乗せることを目指して事業を展開している。

「フィシュル」の利用者が増えている理由は商品力にある。使用している魚は、水揚げした当日に加工する。捌く段階で内臓を取り除くため、パックに詰めた魚にアニサキス(寄生虫)がいる心配はない。顧客は安心して、商品を食べることができる。

SNS広告とリスティング広告、アンバサダーマーケティングを駆使して、認知拡大に取り組んでいる。手軽に魚を食べることができることを広告で訴求し、一人暮らしの女性や小さい子どもがいる主婦層などからの購入につなげている。


▲「フィシュル」会員数

「最近では、静止画だけではなく、動画も活用している。アンバサダーがインスタグラムのリールなどで投稿した料理の動画を、許諾を得て広告の素材として使用している。料理はやはり画像だけでは伝わりにくいこともある。動画にすることで、調理工程も分かり、消費者の理解浸透にもつながる」(広報)と話す。

アンバサダーは子どもがいる「ママアンバサダー」だけではなく、調理の時間短縮テクニックを投稿している人や、エシカル(倫理的)なことを投稿している人などに商品紹介の投稿を依頼している。幅広いジャンルのアンバサダーに依頼をすることで、より多くの人へ「フィシュル」を知ってもらうことができている。





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