2023.09.12

GMOメイクショップ、香川県坂出市と協定締結 DX推進に向けメンバーを派遣

GMOインターネットグループのGMOメイクショップは9月1日、香川県坂出市と「地域活性化起業人制度による派遣に関する協定」を締結し、1名のメンバーを派遣開始した。坂出市のDX化推進を支援し、市民の生活の利便性向上や働き方改革の実現を目指す。

GMOメイクショップは、「Commerce for a better future./商取引でより良い未来に」をミッションに掲げ、プラットフォーム事業とシステムインテグレーション事業を展開している。 ECサイト構築SaaS「makeshop byGMO」は、2022年には年間流通額が3055億円に到達、導入店舗数は2022年12月末時点で1万1000店を突破している。

このほど、香川県坂出市と「地域活性化起業人制度による派遣に関する協定」を締結した。これによりGMOメイクショップは、総務省が推進する地域活性化起業人制度を活用し、2023年9月1日より、坂出市政策部公民連携・DX推進課に1名のメンバー派遣を開始した。坂出市におけるDX人材育成・職員研修に関する取り組みや、地域社会のデジタル化に関する取り組み 、庁内DXの推進に関する取り組みなどを行うことで、DX化による地域の活性化や快適な居住環境整備の推進に貢献する。



これまでGMOメイクショップがECプラットフォームの運営により培ってきた商取引支援の知見や、システム開発の技術を活かし、坂出市が抱える人口減少や少子高齢化、それに伴い発生する課題解決に向け、坂出市と協力して取り組んでいく考えを示した。

瀬戸大橋で本州と結ばれた交通結節点でもある香川県坂出市は、沿岸部に工業地帯を抱え、高い昼夜間人口比率を有している。農業も盛んで、全国的に知られている「金時にんじん」「金時いも」「金時みかん」の金時シリーズのほか、瀬戸内の気候を生かしたレモンやオリーブが栽培され、関連産業が次々と生まれている。

こうした高いポテンシャルがある一方、定住人口は1976年の約6万7千人をピークに減少しており、2023年現在は5万人を下回る。こうした背景から坂出市は、まちなかの活性化や快適な住環境整備の推進により、若者や移住希望者にも選ばれるまちづくりを進めている。2023年度からは、「坂出市DX推進方針」を掲げ、坂出市での生活をより快適にするとともに、関係人口の増加や職員の働き方改革を実現するために、デジタル技術を駆使した変革を推進しており、外部デジタル人材の活用を検討していた。

一方、GMOメイクショップは、2004年よりECサイト構築SaaS「makeshop byGMO」の提供を開始し、IT化による商取引支援を進めてきました。代表取締役社長CEOの向畑憲良氏が坂出市の出身であることから、以前より坂出商工会議所や坂出ビジネスサポートセンターと連携し、地元企業の販路拡大に向けたECサイト構築支援や、IT化やEC運営のノウハウを提供するセミナー・講演会への登壇を重ねてきた。こうした活動を進める中で、地元企業や坂出市が抱える課題を耳にしてきたGMOメイクショップは、坂出市の活性化や課題解決に向けたさらなる支援策を検討していた。

こうした状況を受け、坂出市が取り組む坂出市民の生活利便性の向上や、職員の働き方改革を共に実現するため、坂出市との「地域活性化起業人制度による派遣に関する協定」を締結し、GMOメイクショップのパートナーを坂出市に派遣することで、両社で連携して坂出市のDX化を推進していくことに至ったとしている。

坂出市長 有福哲二氏は、「このたび、GMOメイクショップ様との『地域活性化企業人制度による派遣に関する協定』を締結することとなり、大変嬉しく思っております。GMOメイクショップ様におかれましては、これまで多くの企業においてIT化による商取引支援などの実績を持ち、本市においても坂出商工会議所や坂出ビジネスサポートセンターと連携し、セミナーや講演会、ECサイト構築支援など地元企業の支援にご尽力いただいており、厚く御礼申し上げます。今回の協定締結を機に、GMOメイクショップ様が培ってこられたノウハウやシステム開発の技術を活かした地域および庁内のDX化を推進することにより、本市の行政課題の解決や職員の働き方改革、市民の生活利便性の向上につながることを大いに期待しております」とコメントした。




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