2023.08.29

産直通販サイト「食べチョク」、ALPS処理水放出開始に伴い漁業者向けサポートを開始

ビビッドガーデンはこのほど、産直通販サイト「食べチョク」において、8月24日からのALPS処理水の放出開始に伴い、漁業関係者から風評被害への懸念の声があがっていることを受け、食べチョクが漁業者向けサポートを開始した。優先審査や販促サポート、売り上げに影響が出た場合の早期入金などの施策で、生産者と消費者間での持続的な関係構築を支援する。

ビビッドガーデンの運営する「食べチョク」は、こだわり生産者から直接食材や花きを購入できる産直通販サイト。消費者が生産者に食べた感想を伝えるなど、直接やりとりできることが特徴となる。2023年8月時点でユーザー数は90万人、登録⽣産者数は8800軒を突破し、6万点を超えるこだわりの逸品が出品されている。

このほど、8月24日に開始されたALPS処理水の放出開始に伴い、漁業者向けサポートを開始した。まだどのような影響が出るかは不明な状況だが、近隣地域の漁業者からは風評被害に対する懸念の声が上がっており、中国が日本の水産物の輸入全面停止するなど、他地域でも影響が出る可能性がある。

こうした状況を受け、食べチョクは、生産者と消費者を直接繋ぎ、両者の距離を縮めるためのプラットフォームとして、両者の不安を少しでも和らげられるよう状況に応じた対策を積極的に講じていくとし、優先審査や販促サポート、 売上影響が出た生産者への早期入金、消費者向け調査の実施を開始した。

優先審査や販促サポートでは、ALPS処理水放出による販売への影響が懸念され、「食べチョク」への登録を希望する漁業者に対し、優先的に審査対応を行い、最短1日での出品が可能になる。登録後の生産者ページの作成や出品においても、希望があれば「食べチョク」スタッフが伴走し、スムーズに販売が開始できるようにサポートする。

売上影響が出た生産者への早期入金では、今回の影響で売り上げが2割以上減少した生産者を対象として、売上の早期入金を行う。生産者への売上振込は通常翌月20日支払いだが、1週間ほど早い入金を案内する。

消費者向け調査の実施では、安心してサービスを利用してもらうため、アンケート調査を行う。調査の内容をもとにサービスの改善を進めていくとし、本件に対する認識や、どのような情報を求めているかなど、忌憚のない意見を求めている。

今回の取り組みは第1弾であり、今後も生産者と消費者を繋ぐサービスとして、両者のより良い関係構築につながる取り組みを積極的に行っていくとしている。




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