2020.06.04

【新サイト はじめました】「ふるさと祭り東京おとりよせねっと」、出展者支援とファン獲得へ

毎年40万人が来場

東京ドームは5月19日、ECサイト「ふるさと祭り東京おとりよせねっと」をオープンした。毎年約40万人が来場するイベント「ふるさと祭り東京〈日本のまつり・故郷の味〉」に出展している事業者を支援する狙い。

「イベントは年に1回だけだが、ECなら1年中、出展者の収益につなげられる」(イベント事業第二グループ)と話している。イベント会場に足を運びにくい遠方に住むファンのニーズにも応えた。

今後はECサイトの顧客をイベントの来場に促す施策を検討し、来場者数を拡大させる考え。

ECサイトは、出店店舗90店、約250商品を取り揃えてスタートした。5月25日時点で、当初の予想と比べて2倍以上の売り上げを記録するなど好調な滑り出しになっているという。

サイト開設を記念した10%割引企画が奏功しており、これまでイベントに来場していたファンがECサイトに流入したとみている。顧客の約7割がこれまで開催したイベントの来場者だという。

サイト中の「カテゴリー」では、イベント開催時のブース名と同じ「イケ麺サミット」「ご当地スイーツマルシェ」といった名称を採用。イベントに来場したことのあるファンが、イベントを思い出しながら楽しく買い物できるようにしている。


「イベントを思い出すようなカテゴリー構成」

新規顧客はツイッターによる告知で流入するケースが目立つ。「すでに商品が手元に届いたお客さまは、インスタグラムで自発的に紹介してくれるケースが多い。インスタグラムを経由した流入も拡大している」(同)と言う。

今後はスタッフによるお薦め商品やブログを更新し、ECサイトならではの付加価値を高める方針で、リピート率の向上に役立てる。商品は、店舗と一緒にEC限定品などの開発を検討する。

ショッピングモールなど、商業施設とのタイアップも視野に入れる。イベントの開催やポップアップ店舗の出店を検討していく。

これまでのイベントは毎年1月に開催していたので、「正月」や「新春」がテーマだった。「今後は1年を通して、季節ごとの商品をPRできるようになる。お客さまには、今までとは違う『ふるさと祭り東京』のグルメを新発見してほしい」(同)。


「ふるさと祭り東京おとりよせねっと」

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