2023.06.14

「食べチョク」のビビッドガーデン、「日本スタートアップ大賞2023」で農林水産大臣賞を受賞

写真左より秋元里奈社長、野中農林水産副大臣(写真提供:日刊工業新聞社)

最大の産直通販サイト「食べチョク」を運営するビビッドガーデンは6月9日、経済産業省が主催する「日本スタートアップ大賞2023」において、農林水産大臣賞(農業スタートアップ賞)を受賞したと発表した。農林水産分野におけるイノベーションの創出や農林水産業の発展への寄与が評価された。

ビビッドガーデンは、こだわり生産者から直接食材や花きを購入できる産直通販サイト「食べチョク」を運営している。 野菜・果物をはじめ、米・肉・魚・飲料といった食材全般と、花き類を取り扱っており、消費者が生産者に食べた感想を伝えるなど直接やりとりできるという特徴を備える。

好みに合う生産者を選んでくれる野菜定期便「⾷べチョクコンシェルジュ」や、旬の果物が届く定期便「食べチョクフルーツセレクト」なども提供するほか、企業の福利厚生や販促キャンペーンに活用できる法人向けサービス「食べチョク for Business」も展開。 2023年6月時点でユーザー数は85万人、登録生産者数は8500軒を突破し、5万点を超えるこだわりの逸品が出品されている。

このほど、経済産業省が主催する「日本スタートアップ大賞2023」において、農林水産大臣賞(農業スタートアップ賞)を受賞した。


▲写真左より木原内閣官房副長官、後藤スタートアップ担当大臣、食べチョク生産者 薄羽様、秋元里奈社長、岸田内閣総理大臣、食べチョク生産者 香取氏、広報 佐藤氏、広報 石田氏、西村経済産業大臣(写真提供:日刊工業新聞社)

日本スタートアップ大賞は、次世代のロールモデルとなるようなインパクトのある新事業を創出した起業家やスタートアップを表彰し称える制度。起業を志す人々や社会に対し、積極的に挑戦することの重要性や起業家一般の社会的な評価を浸透させ、社会全体の起業に対する意識の高揚を図ることを目的としている。

ビビッドガーデンが受賞した「農林水産大臣賞」は、農林水産分野におけるイノベーションの創出や農林水産業の発展に対する寄与などに関し、評価の高い企業に与えられる賞となる。


▲岸田総理に説明する秋元社長

今回の受賞にあたり、ビビッドガーデンの秋元里奈社長は、自身の家族が経営していた農業が廃業した体験から、生産者のこだわりが正当に評価され、持続可能な1次産業を実現する仕組みを作りたいという想いで「食べチョク」を立ち上げたと話した。

「サービス開始から5年半で登録生産者は60軒から8500軒へと飛躍的に増え、90代の生産者さんにも利用いただいています。月に1000万円以上売り上げる生産者さんも現れ、私たちの目指す世界に少しずつ近づいている実感があります。『食べチョク』はまだまだ進化の途中ですが、これまでの実績を評価いただき、このような名誉ある賞を受賞できたことは大変嬉しく、また光栄に思います。今後も『生産者の“こだわり”が正当に評価される世界』を目指し、1次産業の発展に寄与できるよう、チーム一丸となり邁進していきます」とコメントした。




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