2023.04.20

経済産業省、取引停止勧告を解除 メキシコからの輸入は通常通りに

経済産業省は4月14日、3月28日付で行っていたメキシコとの取引停止勧告について、解除したと発表した。ワシントン条約事務局が4月13日に、メキシコとの取引停止勧告を解除する通告を行ったことを受けた措置。メーク品の原材料になるキャンデリラワックスも取引停止勧告の対象となっていたため、メーク品の流通に影響が出ることが懸念されていた。
 
経産省では、ワシントン条約事務局がメキシコに対して取引停止勧告を出したのを受け3月28日付で、国内の事業者に対して、メキシコとの輸出入取引を自粛するよう勧告していた。自粛勧告の対象は、すべてのワシントン条約貨物だった。口紅などのメーク品の原料となる「キャンデリラワックス」も含まれるため、影響が懸念されていた。メキシコ政府が、絶滅危機に瀕している海洋魚の「トトアバ」を保護しなかったことに対する制裁措置だったという。
 
ワシントン条約事務局によると、メキシコ政府は4月7日、絶滅危惧種の海洋魚「トトアバ」について、コンプライアンス行動計画を作成、ジュネーブの事務局に提出した。ワシントン条約の勧告に関する常設委員会は、提出された計画には、すべての必須要素が含まれているとして、計画が適切であると評価。取引停止が即時撤回された。






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