2023.03.03

医薬品ECプラットフォーム「東京美肌堂」のLATRICO、5.2億円を調達 マーケや新サービスへ投資

患者と医師とをつなぐオンライン医薬品ECプラットフォーム「東京美肌堂」を運営するLATRICOはこのたび、既存投資家であるコロプラネクスト、HIRAC FUNDに加え、VC・CVC・個人投資家を引受先とする第三者割当増資を実施し、総額5.2億円の資金調達を行った。調達資金は、経営基盤のさらなる強化を目指し、マーケティング・ブランディングの強化、および新規サービス展開への投資に充当する。

LATRICOは、「医療にテクノロジーのチカラを」をビジョンに、2020年に創業したヘルスケアスタートアップ。2020年10月に提供を開始したオンライン医薬品ECプラットフォーム「東京美肌堂」は、美容皮膚科領域において、LINEを活用し、予約・診察・医薬品の提供・アフターフォローまでオンラインで完結することができる。

「美容に医薬のチカラを」というコンセプトを掲げ、有効成分の効果や安全性が認められた医療用医薬品を用いたスキンケア、「未病」の段階における肌悩みの予防を当たり前にすべくサービス提供を行っている。累計利用者数は12万人、月間アクティブユーザー数は2.4万人を突破し、多くの患者の肌悩みに寄り添ってきた。



このほど、既存投資家であるコロプラネクスト、HIRAC FUNDに加え、VC・CVC・個人投資家を引受先とする第三者割当増資を実施し、総額5.2億円の資金調達を行った。これにより累計調達額は10.7億円となった。



LATRICOが実施した調査によると、「こんな症状で病院に行っていいのだろうか」といった医療機関の受診ハードルの高さや、「長時間待ったのにきちんと話を聞いてくれなかった」といったネガティブな体験からの受診控えによって症状を悪化させてしまうケース、また有効性が不明な民間療法に高い費用を支払ってしまったケースなど、美容皮膚科受診における課題があることがわかった。

こうした課題を解消するためにLATRICOは、オンライン医薬品ECプラットフォーム「東京美肌堂」を通じ、利便性とクオリティを両立したソリューションの提供を目指している。さらにオンライン診療の普及は、医師の隙間時間の活用・働き方の多様化や医療関連市場規模の拡大にも寄与する。LATRICOは今回調達した資金をマーケティング・ブランディングの強化および新規サービスの立ち上げに充てる予定としており、経営基盤のさらなる強化を目指す。

LATRICOは今後も、医師によるクオリティの高い症状/体質の診断を強みとして、「医療×IT」を駆使したスキンケアにおける新常識の提案に取り組んでいくとしている。




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