2023.03.01

全自動麻雀卓の大洋技研、ECチーム作り海外勢に対抗 新商品は2週間で売り切れ

エンジニアリング部 企画営業課 古田晃基課長(写真右)と土屋亮氏

大洋技研では、全自動麻雀卓「AMOS(アモス)シリーズ」をECで販売している。同シリーズの「AMOSREXXIII(レックス3)」は、人気のプロ麻雀リーグ「Mリーグ」でも使用されている商品となっている。

「全自動麻雀卓といえば、昔は業務用だった。新品の相場は60万~80万円と高額だったため、一般家庭で購入する人はほとんどいなかったのではないか」(エンジニアリング部 企画営業課 古田晃基課長)と話す。

同社では2008年、家庭用の全自動麻雀卓を発売した。「家庭用は、業務用とは、内部構造が異なっている。積むスピードが少し遅く、毎日長時間使用する想定もしていない。その代わりに価格は20万円以下と、大幅に抑えることができている」(同)と話す。

家庭用の全自動麻雀卓が普及するにつれ、中国製や、海外の販売事業者の商品が増えてきたという。「商品によっては、価格は10万円以下のものもある。相場が大きく下がってしまった。市場には、”ECの売り方”に長けている販売事業者も多く、ECの売り上げが大きく落ちてしまった」(同)と話す。

同社の商品を販売する代理店や販売店には、ECの知見がない企業も多く、厳しい状況が続いていたという。「価格も負け、売り方も負け、手も足も出ない状況だった。そこで社内でECチームを作り、ECでの販売の強化に乗り出した」(同)と話す。

「プロ雀士とコラボした動画をユーチューブで配信したり、社員が商品を紹介する企画を行ったりした。ECサイトにはチャットボットを導入し、購入前後に質問してもらえるようにもした」(同)と話す。

2022年12月に発売した新商品「AMOS JP―EX COLOR」は、2週間で売り切れた。発売から2ヵ月たった現在も好調を維持している。同社では現在、1ヵ月に約100台の家庭用麻雀卓を販売しているという。「現在の家庭用全自動麻雀卓は、そのほとんどがECで売れている。今後もECの強みを生かし、全自動麻雀卓を広げていきたい」(同)と話している。





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